Prisonerworld【小説】 (ページ40)

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お見舞い【守】【夕凪蝶葉】ページ40

見張りが終わった午前9時。
今日は戦争にはならなさそうだ。

見張りの報告をまとめて現在はそうさんの部屋へ。どうやら風邪を引いたとか…

「…失礼します。大丈夫ですか？」

「…え……ああ、蝶葉ちゃん…」

…かなりやつれている…ホントに大丈夫なのか心配になってきた。

というのもそれはそうさんが風邪を引かなかったというのもあるのだろう。いつも元気だったし、身体も頑丈だったから。恐らく他の者も同様に心配するのかな……。でも、風邪を引いた原因は疲れすぎたということもあるだろう。とりあえず愚痴でも聞くか…

「…毎日お疲れ様です。疲れすぎたのですよね、きっと。私でよろしければ愚痴でも聞きますよ？」

「蝶葉ちゃん…あのさぁっ…なんかもう疲れたんだよぉおお……！！」

「…よしよし…」

愚痴を聞いて数分後…
普段ではほぼ無いような私がそうさんを宥める様な状態になっていた。
というか泣きついていた姿もかなり珍しいと思う。相当疲れたのだろう。当たり前だ、第一部隊のリーダーなのだから、普段なら愚痴すら溢せない様な緊張感が常にある。身体も相当疲れるハズだ。

…ん？なにかブーメランが返って来ている様な………？

まあいい、とりあえずある程度おさまった様なのでゆっくり寝ていて下さいと促すと、彼はあっさりとベッドに入っていった。薬と水を置き、なにかあったら呼んでくださいね。と呟いて部屋から出る。さて、二人分の仕事か…

そうさんの仕事を持って、とりあえず指令室へ。二人分なら30分で終わる。

仕事を終わらせ現在は食堂へ。正直言って吐きそうだ。とにかく疲れた。見張りや仕事…いろいろ重なったからだろう。うげっ…本当に倒れそうになってきた。頑張れ私。私が頑張る以外ないのだから。

水を飲み干し、とりあえず自室へ。
倒れこむ様にベッドにもたれかかり、ため息をひとつ。

さて…今日も少し無理をしよう。