3rd love ページ3
＊
「え、変な人じゃない？」
次の日の職場での昼休み、お弁当を食べながら昨日出会った「Ｋさん」ことかずさんの話をする私に失礼なことを言うのは、マッチングアプリを勧めてきた張本人、同期のゆみだ。
「ねえー！やめて？めちゃくちゃ良い人なんよ。」
「だってさ、そんだけ話しといてマッチングアプリで「会おう」の一言も無い訳でしょ？プロフィールも設定してないし、何のためにやってるんだろ…。ちょっと怖くない？」
ゆみが怪訝な顔で私の差し出した携帯画面を眺める。
「そこがいいんやん！軽率に「会おう」って送ってくる人ばっかりの中で丁寧に返信してくれて、ちゃんと会話してくれる人他にいなかったよ。」
「出たよ。恋に恋するモードのA。今やアプリ使って男女がサクッと会うのは常識だよー？とにかく、名前をアルファベット一文字で設定する男は危険だと思うね。」
地味に痛いところを突いてくるゆみ。私もそれは思ったので否定はできない。でも、かずさんはそんな人じゃないって私の直感が言っているのだ。
「あ、ほら。見てたら返信きたよ。」
考えに耽っている私に、かずさんとの今までの会話の画面を見ていたゆみが言う。
昨晩からやり取りは途切れずに続いていて、かずさんからは朝早い時間に仕事に行ってくるというメッセージが届いていた。
『返事遅れてごめんなー！仕事しとった〜。今お昼ご飯食べてるう！昨日痩せるとかいうといて、弁当5個も食べちゃってん笑笑 やばいよなあ〜。Aちゃんはご飯食べたー？？』
食いしん坊。一つ上なのに、まだ成長期ってくらいとにかく食べるのが大好きってことが、昨日のメッセージから伝わってくる。
私は嬉しくなって、急いで
『朝作ったお弁当食べました！
５個すごいです笑お仕事お疲れ様です！』
と返した。
「ねえ、ニヤニヤしすぎ。」
ゆみに突っ込まれる。
「うるさいよ。」
「まあ、でも良かったよ。Aがちょっと元気になって。」
目を見つめてくるゆみ。ここ最近の私を心配してくれていたんだよなあ。
「ありがとう…！」
そんな気持ちが嬉しくて、ゆみに抱きつこうとすると
「とにかく！かずさんだかＫさんだか知らないけどなんか他の人と違うし、ちゃんとなんでアプリやってるのか聞きなよ？？怪しいことに巻き込まれることだってあるんだから。」
と突っぱねる。
「はーい！」
と返事しながら、お弁当を口に運び、ツンデレな同期の優しさに胸が熱くなった。
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えりか(プロフ) - とてもキュンキュンしました。すごく続きぐ気になります。 (2022年11月3日 22時) (
レス) @page16 id: 178f4baa14 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 大橋担なのでとてもワクワクドキドキしながら見ております🤍とても面白いです！更新楽しみにしています！ (2022年9月20日 7時) (レス) @page16 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新頑張ってください！！なにわ男子の小説は初めてみましたｗｗ (2022年6月4日 3時) (レス) @page13 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - かつみさん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新楽しみにしててください〜(*´◒`*) (2022年6月3日 19時) (レス) @page11 id: 68235cee83 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - うわぁめちゃくちゃ楽しいです！続きも楽しみにしてます (2022年6月3日 13時) (レス) @page11 id: 7b9e68d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2022年6月2日 18時
