【短編集】君に永遠の愛を囁く

越前リョーガは結婚しても(★) ページ42

一応越前リョーガと記念日の続きです

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「それでは、誓いのキスを」

ベールを捲られてしたキスは相変わらず、オレンジの味がした









「Aちゃん、ウエディングドレスすっごい似合っててかわE〜！」

「うんうん。Aちゃんは本当に何着ても似合うね」

「Aさん、すっごい綺麗っスね！」



写真撮影が終わった後、中学時代からの友人たちに声をかけられた

リョーガはリョーガで他の面々に捕まっているみたいだ


「Aさん、ご結婚おめでとうございます」

「…リョーマくん？」


突然、聞き覚えのある声が聞こえて振り向くとリョーガによく似た、最近テレビでよく見る顔があって驚いた


「来てくれたんだ」

「まあ、招待されてたし」

「そっか…。…にしても、リョーマくんすっごくかっこよくなったね！」

「はあ。まあ、Aさん好みの顔ではあると思いますけど。あいつには似てるんで」

「私は別に顔で選んだ訳じゃないんだぞ！顔も好きだけど！」

「ふーん」

「…信じてないな？あ、そうだ。ねえ、どう？このドレス！似合う？」

「…いいんじゃない？」

「ほんと？あのね、この花冠、オレンジの花なんだけど、これの意味はね…」


「よ、チビ助」

「…その呼び方やめてくれない？チビじゃないんだけど」

「悪い悪い。それより、チビ助。人の嫁さん口説いてんじゃねえだろうな？」

「は？そんなことするわけないじゃん」

「Aも結婚早々、他の奴らと話してばっかだし」

「いや、だってリョーガも平等院さんたちと話してたみたいだったから」

「俺が話してたのは男！」

「私が話してたのも男！」


せっかく久しぶりにリョーマくんと話して、リョーガの昔の話でも聞こうかと思っていたのに、リョーガに遮られてしまった

呆れたような顔のリョーガに見つめられ、何かおかしなことを言っただろうかと考えていると、リョーマくんが再度口を開いた

「まあ、なんだかんだでお似合いなんじゃないの？」

「そう思う？ありがとう！」

「チビ助が俺に似てるのが悪い」

「まだその話してたの」


いい加減にしろと言わんばかりに見つめていると珍しく彼の真面目な声が聞こえた


「A」

「ん？」

「俺、Aのこと、幸せにしてやるから」


突然だなぁ、なんて思いながらも嬉しくなって微笑んだ





「…リョーガといたら願っても不幸になんてなれないよ」
亜里紗さんリクエストありがとうございます

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