Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ4)

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末っ子組の攻防【めめラウ⇒ふか】ページ4

「ふっかさん♡」

明らかに語尾にハートでも付いてそうな甘える声でラウールが深澤を呼ぶ。

「ん？何？」

深澤もラウールに甘えられるのが好きなのか殊更優しい声で答える。

そこまで年の差は無いが親子と言われる事が多い２人は結構な確率でラウールが深澤にくっついている。

「ぎゅ〜っ」

「お、今日はデレ日？」

後ろからラウールに抱き締められ嬉しそうに言う深澤。

そんな２人を目黒はじっと見つめていた。

末っ子組とは言われるものの目黒はラウールとは違い甘えるよりは甘えられる側になる事が多い。

素直に甘えられるラウールが時に羨ましく思えるが、それを真似る事など出来そうにない目黒は誰にも気付かれないように小さく溜息を付いた。

そんな目黒に気付いた深澤が目黒を手招く。

「よしよし、目黒は今日もイケメンだな」

そう言いながら深澤は近寄って来た目黒の少し高い頭を撫でる。

「いや、意味が分からない」

「顔もだけどな～中身もイケメン」

ニッコリと笑う深澤に目黒は心を読まれたようで何だか恥ずかしい気分になり深澤を抱きしめる形でその肩に顔を埋める。

「めめ、俺のふっかさん取らないでよ」

「お前のじゃないだろ」

離そうと目黒の肩を押すラウールに対抗するように深澤を抱き締める手に目黒は力を込める。

「ふっかが大型犬に絡まれてる小型犬みたいになってる」

「羨ましいだろ〜両手に花よ？」

佐久間の茶化しに深澤は２人の間から顔を覗かせてドヤ顔をする。

「それだとめめ子とラウ子になるよ？」

両手に花の意味を変則的表現で説明をする阿部の言葉に周囲に笑いが起こる。

そんな中で深澤の頭の上では目線だけでラウールと目黒がまだ牽制し合っていたのだが、それに気付く者は居なかった。