Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ25)

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「ふ〜ん…まあ、照れ屋なのは知ってるけどさ、それだけじゃない気がするんだよね～」

持ち前の鋭さを見せつつラウールは言葉を続ける。

「取り敢えずあんなに可愛く逃げられると捕まえて食べたくなっちゃう」

『はい？』

ラウールの発言に思わず皆の声が揃う。

そんな皆を見てクスクスと笑うラウールに目黒が声を掛ける。

「もしかして、お前が彼氏側？」

「そのつもり。てか、あんな可愛いふっかさん食べるしかなくない？」

ちょっと首を傾げながら同意を求めるようにラウールが言えば複雑な表情をしつつも向井が答える。

「食べはせんけど…たまにめちゃ可愛い時あるなぁ」

「確かに、年上だけど時々甘やかしたくなる」

そう目黒も同意すれば、長い付き合いな佐久間と岩本も苦笑いしながら頷く。

「確かに昔に比べたら可愛さは増したかも」

「たまに天然なとこが可愛かったりするよな」

皆が深澤の事を可愛いと褒めるのをラウールは嬉しそうに微笑みながら見つめていた。

「てかラウ、ヤキモチ妬かへんの？」

「え？何で？俺の恋人が可愛いの褒められてたら嬉しいよ？」

向井の言葉に『俺の恋人』を強調しつつ答えるラウール。

「ラウールは大人だなぁ」

そんなラウールを褒める佐久間や向井達を他所に、岩本と目黒が小声で相談を始めていた。

「ラウールに言い聞かせるのも大事だけどふっかにも注意しないといけない気がする」

「ですね、ふっかさんラウールに甘いから」

何とかしようとする真面目組の様子をラウールがちらりと伺っていたのだった。