Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ20)

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休息【めめふか】ページ20

《めめふか付き合ってる世界線》

久しぶりに全員が揃う番組収録中、深澤はある事に気付いた。

普段から考えるが故に反応がワンテンポ遅れる目黒のリアクションがいつも以上に遅いのである。

番組を進めつつも観察を続ければ、やはり動きにも少し違和感を感じた。

『最近出ずっぱりだし疲れてるよな』

内心そう思った深澤は最近多忙を極める目黒を心配して番組収録後、楽屋で声を掛けた。

「めめ、ちゃんと休めてる？」

心配そうにそう尋ねてくる深澤に目黒は少し考えると口を開いた。

「…最近はあんまり」

「だよな、最近特に忙しいもんな」

しみじみと言う深澤に目黒少し複雑な表情を浮かべる。

「忙しいってのもあるけど…それよりふっ「あ、でもこの後は帰るだけだろ？ゆっくり休めんじゃん！」

何かを伝えようとした目黒の言葉を遮り、思い出したように笑いながら言う深澤に目黒は小さく笑うとその耳元に顔を寄せて囁く。

「うん。だからふっかさん、泊まりに来て？」

深澤にだけ聞こえる声で甘えたように言う目黒に深澤はほんのりと頬を染めた。

「で、でも人が居たらゆっくり休めなくない？」

深澤の問い掛けに目黒はにっこりと笑顔を浮かべるとそれに答えた。

「精神的な休息って、好きな人と好きな事をする事らしいんだよね」

どこかで聞いたと言う理論を伝えながら目黒は言葉を続ける。

「だから、ね？」

そう言いながらさり気なく頬にキスをする目黒に深澤は言葉に含まれた意味を悟り顔を真っ赤にした。

「…無理、しないなら」

恥ずかしいのかやや俯きながら蚊の鳴くような声で言う深澤を目黒は殊更優しい眼差しで見つめながら頷いたのだった。