Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ16)

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向井に手伝って貰い無事にベッドを購入して部屋まで運び、元々あったベッドを別の部屋に移動させて新しいベッドを寝室に運び入れた。

片付けもしたいからと食事に行くのはまた後日と言う話になり、向井はそのまま深澤の家を後にした。

「さて、と」

新たに購入したマットやシーツをセットし、バランスの悪くなった部屋のインテリアを替えていたらいつの間にか遅い時間になっていた。

「やばっ、明日早いんじゃん」

深澤はある程度にキリをつけると、簡単に夕食を済ませて寝る準備をする。

シャワーを済ませて出て来ると、スマホにラウールからの着信があった。

スキンケアをしてベッドに上がってから、深澤はラウールに折り返した。

『もしもし、遅かったけどどうしたの？』

「ごめん、シャワー浴びててさ」

『良かった、倒れてるとかだったらどうしようかと思った』

「おぉい、そんな年寄りじゃないわ！」

安定のラウールからのイジりにツッコみ、スマホの向こうから甲高い笑い声が響く。

「何か用事だった？」

『ん〜ん、声が聞きたかっただけ』

ちょっと甘えたようなラウールの声に深澤は顔がニヤけるのを止められなかった。

「そっか、俺も聞きたかった」

『ふふっ、一緒だね』

そんな風に話しながら深澤は布団に潜り込んだ。

今までよりも大きくなったベッドは１人で寝るには広過ぎて、深澤は無意識に手を伸ばして温もりを探そうとしていた事に気付き苦笑いした。

『辰哉さん？眠い？』

会話が途切れた事に不思議がるラウールに深澤はそうではないと伝える。

「明日が楽しみだなぁって思って」

『俺も、会えるのが楽しみ』

ラウールの楽しみとは多分ちょっと違うけど、と深澤は内心思いつつ明日の事も考えてラウールにおやすみを告げた。

「そろそろ寝るわ、また明日。おやすみ、ラウール」

「おやすみ、辰哉さん。大好き」

「俺も大好きだよ」

互いに好きだと告げてから通話を終え、スマホを消すと深澤はゆっくりと目を閉じた。