Snow Man小説（sub）【白紫・黒紫・赤青 etc】 (ページ11)

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警戒【ラウふか＆さく＆こじ】ページ11

《ラウふか付き合ってる世界線》

「ラウールの警戒の線引ってどこなの？」

突然問い掛けてくる佐久間にラウールは首を傾げる。

「警戒の線引？」

「例えばさ、ほら」

佐久間が指す先にはラウールの恋人である深澤に向井が寄り添い何か話している。

時折気分が盛り上がるのか向井が深澤に抱き着いたりしているが、ラウールはそれをニコニコと見守っている。

「康二くんとはね小犬のじゃれ合いみたいで可愛いなって」

「康二は無警戒って事か」

佐久間の呟きにラウールは質問の意図に気付き、少し考えてから口を開いた。

「最警戒は照くんとめめ、要警戒は舘さんと佐久間くん、ちょっと警戒が阿部ちゃん、無警戒は康二くんとしょっぴーかな？」

「照とめめは分かるとして、舘様と俺は要警戒なの？」

岩本は言わずもがな夫婦扱いされる程の絆があり、目黒は無自覚にメンバーを虜にしがちである。

そんな中で自分と宮舘の評価が意外だと驚く佐久間にラウールはニッコリとした笑顔を浮かべる。

「だって佐久間くんはスキンシップ過剰だし、舘さん男前だからふっかさんが時々キュンとしてるもん」

理由を聞いて納得をする佐久間は更に問い掛ける。

「阿部ちゃんや翔太は？」

「阿部ちゃんは優しいから俺からは取らないかなって、しょっぴーはバブいからほぼ対応保育士だし心配ないかなって」

「成程ね〜」

「だから仕事以外で要警戒以上がふっかさんに近付いたら基本威嚇に入るから」

覚悟してね、と笑いながら言うラウールだがその目は笑っていなかった。

「お、おう」

最年少怖ぇ〜と言いながら佐久間は引き攣り笑いをするのだった。

「ラウール？佐久間が何かしたの？」

「俺かよ！」

佐久間の声が聞こえたのかラウール達の方を向いてのんびりと聞いてくる深澤に佐久間はツッコミ、ラウールは近寄ると向井から深澤を引き離し抱き締めた。

「佐久間くんにちょっと聞かれただけ」

「何を？」

「ふっかさんには内緒♡」

そう言いながらラウールは深澤の頬にキスをして微笑む。

「まだお昼だよ？」

「ツッコミ役どこ!?」

天使な小悪魔に振り回されるキャプテンとリーダー(ドラマ班)であった。