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「てかアンタさっきからなんでずっといんの？見学なんて数分でいいじゃん」
「主人に害が及ばないようなら数分でいいんですけどね」
「は？主人？アンタ岩本さ…」
「妻と子供です」
「こんな地味女が!?」
あ、久しぶりに治安悪い辰美出るかも。
「…さっきから人の旦那にベタベタくっついてる常識無し女に言われたかねーよ」
恐竜図鑑に見入ってるラウールに聞こえないように耳を塞ぎながら言う所は流石だな。
「照狙いで来てんの見え見えなんだよ、だから照は私を呼んで防衛してんの」
睨み上げながら言う辰美の迫力に客の女性は引き攣った表情を浮かべる。
「残念でした、照は私のだから」
うわ…啖呵なのは分かってるけど結構ドキッとする台詞だな。
っと、これ以上治安悪くなるとラウールにも悪影響だ。
俺は大袈裟にドアを開けて中に入る。
「あ…」
俺の姿に客の女性は固まり、辰美はスンとした表情を浮かべていた。
「お待たせしました、此方が資料になります。次回からは此方のジムにどうぞ」
資料を手渡すと客の女性は荷物を掴んで逃げるようにスタジオから出て行った。
「ふぅ…」
取り敢えず香水臭いし換気するか。
俺が手近な窓に近寄り開けるとほぼ同時に背中に衝撃を感じた。
お腹に回された手で辰美だとすぐに分かった。
「…聞こえてたよね、ごめん」
「何で謝る必要あんだよ」
「だって一応客だし…」
ぎゅっとしてくる辰美の手を優しくポンポンと叩く。
「俺は助かったよ。寧ろ辰美に嫌な思いさせてごめん」
否定する為に首を振ってるんだろうけど密着してるから背中をグリグリしてる状態になってて微妙にくすぐったい。
「私が照守れるのこの位だから、嫌じゃない」
え、ヤバい、うちの奥さん男前なんだけど。
「ラウもパパ守る、ガオー」
いつの間にか足元に来ていたラウールが恐竜の真似をしながら俺を見上げていた。
「頼りにしてるぞ、ラウール」
「はい！」
抱っこして言えばラウールは片手を上げて元気よく返事をした。
そんな俺達を辰美が下から覗き込むようにしながら優しい眼差しで見つめていた。
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氷那(プロフ) - 柑橘さん» 少しでも面白く思ってくださって良かったです！宜しければまた読みに来てくださると嬉しいです(^^) (2022年6月19日 3時) (
レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - すみません！！私の無理なお願いを聞いてもらって！でも、面白かっです！！ありがとうございます！！ (2022年6月18日 6時) (レス) id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - 柑橘さん» 柑橘様、今晩はです。リクエストの誘拐の話をアップさせて頂きました。かなりご期待に添えていない可能性が高いです…私の力量不足です、すみません。 少しでもお気に召す箇所があれば幸いです。 (2022年6月18日 3時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - 柑橘さん» 柑橘様、今晩はです。 感想ありがとうございます、楽しんで頂けたようで良かったです。 私もふっかさん受け大好きなので素能町物語もサブ置き場の方でも更新して行く予定ですので、宜しければまた読みに来て頂けましたら嬉しいです！ (2022年6月16日 2時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 楽しく読めました！！面白かったです！私は、ふっかさん受けが好きなので、ふっかさん受けを更新してくれることを願って、更新待ってます！！ (2022年6月14日 22時) (レス) id: 0e4755acad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷那 | 作成日時：2022年5月14日 4時
