恋人はママちゃん【白】 (ページ9)

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歓迎会開始【貴女 side】ページ9

リビングで飲み物の準備をしているうちに深澤さん達も帰宅されて、皆でテイクアウトのピザやサイドメニューの品をテーブルに並べる。

「皆グラス持った？」

岩本さんが確認して行くのを見ながら私は何故かテーブル備え付けのソファの真ん中に、ラウールさんと目黒さんに挟まれて座っています。

一人がけの椅子にでも座ろうと思ってたのに何故!?

「Aさんの歓迎会なんやし真ん中に居なアカンやろ」

疑問が顔に出ていたのか前に座っている向井さんにそう言われた。

確かに理屈としては合ってるんだろうけど…こんな高身長イケメン二人に挟まれて何だか自分の小ささが悪目立ちしそう。

てか二人共めっちゃ足長くない!?

あ、ちなみにテーブルを挟んで反対のソファに阿部さんと佐久間さんと向井さんが、私から向かって右に置かれた椅子に宮舘さんと渡辺さん、左の椅子に深澤さんと岩本さんが座っている。

そんな事を考えている間に準備が出来たみたい。

代表で深澤さんが立ち上がり音頭を取る。

「では、いつも美味しいご飯を作ってくれるAさんを歓迎して…」

『乾杯〜』

目の前に次々と来るグラスにそっと自分のを合わせて行く。

「はい、乾杯」

「乾杯」

最後にラウールさんが笑顔で差し出したグラスに合わせてから中身を一口飲む。

冷たいお茶がいつの間にか緊張で渇いていた喉を潤す。

「いただきま〜す」

余程お腹が空いていたのかラウールさんは手近にあったピザに齧り付く。

「Aさん、どれ食べる？」

目黒さんが聞いてくれたので少し離れた所にあったピザをお願いするとお皿に取って渡してくれた。

「ありがとうございます」

「どう致しまして」

うわ、こんな間近で微笑まれたら流石にドキドキしちゃうかも。