恋人はママちゃん【白】 (ページ4)

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お手伝い【貴女 side】ページ4

基本的に休みの日には皆さんは各々の部屋で過ごす。

たまに息抜きの為かリビングに集まっていたりするのでそう言う時は私はキッチンで掃除や夕食の仕込みをしたりする。

今日は少しだけ早く帰ってきたラウールさんが部屋で勉強する…はずだったんだけど。

「まず何するの？」

何故か私の手伝いしてます。

「えっと、じゃあピーラーでじゃがいもの皮剥いてください」

今日はハンバーグとポテトサラダにしようとしてたから下ごしらえの皮むきを任せたんだけど…。

手元が危なかっかしい!!

器用そうだけど慣れてない感が出てて怪我しないかハラハラする。

でも…。

「出来た！Aさん、見て見て」

手付きは拙いけど綺麗に剥けているからそう伝えたらドヤ顔してくるから少し笑ってしまった。

「次は？」

「じゃあ茹でたら潰すのお願いします」

「任せて！」

じゃがいもの芽を取り適当な大きさに切り鍋で茹でる。

その間興味があるのかちょこちょこ上から覗き込んで来る。

ラウールさんは背丈があるのでそこまで密着にはならないから危なくはないけど緊張するなぁと思ってたら、玉ねぎを切り出したら慌てて離れていった。

何か苦手な物見せられた犬みたいで可愛い。

そんなこんなでラウールさんは夕食を作り終えて配膳まで手伝ってくれた。

「お〜美味そう〜」

「俺手伝ったから絶対美味い」

「ぐわっははは」

「マジで、ラウが料理とか凄いじゃん」

さっきよりも凄いドヤ顔で言うラウールさんに渡辺さんが爆笑し、深澤さんが満面の笑みで褒める。

なんだろうこの平和過ぎる光景。

微笑ましく見守っていたら、ラウールさんが私に振り返りウィンクしてきた。

…ちょっとドキッとしたのはナイショだ。