俺好きとは言わないよ ページ41
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結局デートすることになって、自宅マンションのエントランスを時間ピッタリに出れば、ちょうどヘルメットを取ったひーくんが「よお」と前髪を掻き上げている。
「ほらよ」
ふわ、と私へ投げたひーくんとお揃いのヘルメットを見ていれば「今日は後ろ乗って」と言われて、ポスッとヘルメットを被った。
「てっきり私も走るのかと思った」
「それでも良かったけど、せっかくじゃん。乗ってよ」
ん、と顎で後ろをさされて「失礼しまーす」と後ろに跨った。
「ちゃんと掴まってて」
グイッと両手を引かれ、筋肉質だけどキュッと引き締まった細い腰に腕を巻かれる。
こうしてろって、ことですね。
「前は私の後ろに乗せてあげてたのにね」
「もう乗らねぇ。 ほら行くよ」
ブルルルン、とエンジンを吹かして走りだす。
特に目的があるわけでもないけど、ひーくんが向かう場所はなんとなく予想はついていた。
一時間ほど走って着いたのは、昔よく遊んだことがあるとある公園。
高台になってて見晴らしがいいから、ここで暗くなるまで将来について語り合った記憶がある。
私達の青春の一ページだ。
バイクを停めてうーんと伸びをしたあと、手摺に持たれて遠くまで見える綺麗な景色を眺めるひーくん。
「懐かしいよな。最近はあんま来なくなったけど」
「うふふ、だね。免許取ったくらいはよく来てたよね」
ここに来るまでのちょっとした峠道が練習になるんだよね。
阿部ちゃんの時は何度か死ぬかと思ったけどさ。
「ひーくん、」
「んー？」
「私ひーくんのことも大好きよ」
「…………ふはっ」
吹き出して、肩を抱えて笑いに耐える。
出会った頃はひょろっこかったのに、いつの間にこんなに立派な男性になったのかね。
「なにそれ？ 俺がお前に告らねぇように牽制してんの？」
「……」
ぶわーっ、と強めの風が吹いて思わず目を固く閉じれば、その瞬間に唇にふにっとやわかいものが触れた。
それがなにか確かめなくてもわかる。
何度も何度もこの温もりに愛されたんだから。
ゆっくり瞼を上げれば、私を覗き込むようにしてうっすらと瞳を開けたままのひーくんと視線が絡み合う。
角度を変えて、唇の隙間から熱い舌が侵入してきて口内を犯す彼。
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みぃ(プロフ) - TwitterのDMを送らせていただいためぐみと申します。最近SnowManを知って、一気に読み進めてきました。切なくて涙がとまりません(>_<)続きも楽しみに読ませていただきます。 (2022年12月25日 19時) (
レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント、リクエストありがとうございました！遅くなってしまってすみません。ほんとはもっと賑やかものがいいかなって思ったんですが終盤なので、作品と絡めたら暗い感じになってしまって(汗)ちょっとでも楽しんでもらえていたら嬉しいです！ (2021年9月4日 18時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆ﾘｸｴｽﾄ、ありがとうございました♪ﾒﾝﾊﾞｰさんの反応はどんな感じなのかなって、完全な思いつきだったので、こんなｽﾃｷなお話にしていただき、感謝しかありませんv(￣ー￣)v ありがたや〜☆ (2021年9月3日 18時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年8月17日 13時
