いのちゃん2 ページ8
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いのちゃんの希望でいのちゃんちでご飯を食べることになった。
察しがいいのか、偶然なのかはわからないけど
人目を気にしない場所の方が話しやすい内容ではある。
「ねえ いのちゃん
今日撮影の合間にどっか行ってたよねー?」
いきなり行き過ぎたかな?
けど長くなりそうだから仕方ないよね
伊「いや、別に トイレとかそんくらいじゃない?」
「そお? 誰かと会ってなかった??
僕知ってるんだからね 当てようか?」
伊「何急に? 根拠は?
どうしてそんなこと聞くのよ」
まそう焦らないでよ
別にいじめたいわけじゃないんだから
「じゃあさ、俳ゆ『ねえちょっとまって
伊「知 念はさあ 俺が誰かと会ってたらって聞いて何かいいことある?
何がしたいの?そうやって俺を貶めて、馬鹿にして弱い部分握って楽しいわけ!?」
え、いや、そんなつもりないんだけど
で、でもなんだろう とんでもない緊張感
まるで爆弾を目の前にしたような恐怖にあふれた目
いのちゃんはなにを怖がっているの
僕は弱みを握りたくてやってるわけじゃないんだよ…
でもそれを否定する言葉が出てこない、
口が動かない
あ、ぼく 圧倒されてるんだね
心からの“触れないで”に
硬直して言葉を失った僕にしびれを切らしていのちゃんは言った。
伊「もういいよ
聞きたいことはないのね。今日はもう帰りな。」
「ちょっとまって
なにを勘違いしているのかわからないけど、僕はいのちゃんを助けたくて」
伊「そっちこそ勘違いしてるんじゃない?
知 念に助けられるようなことなんて何にもないよ」
「まって」
必死にそういうものの頭は真っ白なんて話を進めればいいんだろう
「また、また明日。
一緒にご飯食べよう?」
ああなんでこんな言葉しか出てこないんだろう
こんな雰囲気になって明日もご飯食べようなんて、むりでしょ。わかってるよ。
伊「あああーーーもう 仕方ないな
知 念の言いたいことなんてわかってるよ?さすがに俺だって人間観察は苦手じゃないし
けど、俺がその何かを断言する意味はあるの?
その事実を知ることで知 念の邪魔になるんじゃないの?」
知 念、世の中には知らない方がいいことがあるんだよ
そんなメッセージがひしひしと伝わってくる
珍しい食事会は始まってすぐいのちゃん家から追い出させるように終わりを迎えた
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作者名:princes77599687 | 作成日時:2020年9月28日 19時