いのちゃん5 ページ11
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「たぶん間違ってないと思うんだけど、
いのちゃん、ヒート昨日楽屋から出てってしばらくしてから収まってたよね。
その、僕Ωの香りがよくわかるみたいで、だいたいの体調面とかもわかっちゃうからさ
あと、誰と会ったのかも、その香りで・・・」
ここまで話したところで
いのちゃんの表情は絶望的という言葉が一番しっくりとくる
そりゃそうだよね、あなたの周期から体調からなんでも知ってますと
言われているようなもんだよね。普通気持ち悪いか
伊「それって、運命のなんとかってやつじゃないよね・・・?」
え、いや、そんなことはないんだけど
そっか、いのちゃんにはもういるから僕が運命の相手ですなんて言われたら
たまったもんじゃないのか
「大丈夫だよ、それはない。
というかさ、否定するなんておかしいかもしれないけどね(笑)
いのちゃん、大事なこと忘れてない?」
すっごいきょとんとしてる、こんだけ動揺してればそうなるよね
「普通、番がいるひとは番以外には誘う作用をもたないよね。
だから、いのちゃんの香りに反応できる人はただ一人になってるはずで、
まあ、これがさっき言ってた僕は普通ではないってとこかな。
でも今日の本題はこれじゃなくって、聞いてほしいことがあるの。」
伊「まってまって、まだ頭追い付いてないんだけど
ここまで俺のことほじくっといて聞かないわけ!?
知りたいんじゃないの??」
「最初はいのちゃんの相手が、あの人だなって気づいて
なんでそうなったのか知りたかったんだけど、
ほら、共演NGじゃん?だから無理やりだったらどうしようとか
辛くないのかな、とか考えたんだけど
そういうセンシティブな話って信用した相手じゃないとしたくないじゃん?
僕はいのちゃんに頼りにしてほしいって思ってたけど一方通行だってことに気付いて…
まずは僕から、いのちゃんに誰にもはなせてない悩みを聞いてもらいたいです。」
今日はこれでいい。焦る必要はまだない。
ゆっくりと距離を縮めていければきっと
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作者名:princes77599687 | 作成日時:2020年9月28日 19時