【テニプリ】越前リョーマの専属マネージャー！？ ＋５＋

まだまだだね 〜最終話〜 ページ11

「……リョーマくん…？」

私がそうつぶやくと、ふと後ろから誰かが私の頭に手を置いた。

「なに？」


振り向くとそこには、懐かしくて愛おしい、

大好きな人が私を見つめていた。

「……ッ…リョーマくん…！」

私は思いっきりリョーマくんに抱きついた。

周りの目なんか気にしないで。

……夢じゃないよね？

「ただいま…A。待たせてごめん」

リョーマくんは片手で私をもっとギュッと引き寄せた。

久しぶりのリョーマくんの腕の中…やっぱり安心する。

「先輩たちも、久しぶりっスね。全国制覇、おめでとうございます」

先輩たちの駆け寄ってくる足音が聞こえる。

「ったくよぉ！イギリスはどうだった！？越前」

「まぁまぁっスね」

「ていうか、なんでおチビもここに〜？」

「俺もこの合宿に呼ばれて、帰ってきたんスよ」

みんなからのリョーマくんへの質問攻め。

やっぱりリョーマくんには、人を引き付ける力がある。

ホントは私なんかが近くにいちゃいけないくらい、すごい人なのかも…

「……あれ？A、ちょっと縮んだ？」

ふと見上げると、リョーマくんの顔が以前より少し上にある。

それって、私が縮んだんじゃなくて…

「背伸びたね、リョーマくん…」

いや…声も少しだけ低くなったみたい。

よーく見れば、別人みたいに成長している。

「そう…？まぁ、まだまだだね。

俺はこれからもっと成長して、Aのことずっと守ってくよ」

リョーマくんはそう言って私の頬に触れると、不意に唇にキスをした。

「……ッ…！？///」

「アンタは相変わらず隙多い。まだまだだね」


生意気な弟で、生意気な後輩。

それでも…１番大切な人。

「……おかえり、リョーマくん…」


これからもずっと、そばにいてもいいですか…？


―――end...

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