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you side
「Aちゃん、お疲れ様」
『はーい！お先です』
お風呂と食事を済ませた頃には、もう深夜。
お疲れお疲れ、本当にお疲れ。
はぁ、と天井を仰いで息を吐いた。
ここはとある城の一室。
等間隔に敷かれた布団、そのひとつが私の場所だ。
それぞれの寝息が聞こえるこの部屋。
私も疲れたから眠りたいところだけれど、
『……そろそろね』
足音ひとつ立てることなく、
私は部屋を抜け出した。
外に出てみると、
辺りはしん、と静まり返っている。
『上着、着て来れば良かった』
少しだけ冷たさの混じる風が、私の身体を撫でた。
もしかして、寝間着だから余計に冷たく感じるのかも。
城の裏手の小門を少しだけ開けると、
その姿がちょうど見えた。
『あ、利吉くん。こっち』
利吉「Aさん」
小さく声を掛けると、
何とも嬉しそうに寄って来たのは
フリーの売れっ子忍者、山田利吉くんである。
『お待たせ。あのね、
武器庫の調査は終わったんだけど、』
利吉「Aさん」
『依頼元から聞いていた数より相当多いね』
利吉「Aさん」
『……何？』
人が一所懸命に仕入れた情報だというのに。
また全然聞いてないな、利吉くん。
利吉「心配していました、とても」
『うん、大丈夫。ありがとう』
ビジネスパートナーとなった私と利吉くん。
今回は、とある城が保有する武器の情報が
欲しいとの依頼だった。
そして私が女中として城に潜入し、
得た情報を利吉さんに報告するという流れ。
利吉「口説かれたり、襲われたり」
『そんなの大丈夫！私だってくの一だし、
それにまず口説かれたりなんて……』
利吉「………良かった」
ほっとした、なんて
利吉くんは私を抱きしめた。
『……仕事中ですよ、離してください』
利吉「嫌です。
Aさん髪下ろしてるの、可愛すぎるし」
『いや、別に普通だよ』
利吉「寝間着が薄くて見えそうだし」
『もっ、もう良いから離してよう！』
危ない、声が大きくなるところだった。
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イリス(プロフ) - 夢主と利吉の関係性も好きだけど、なにより北石さん大好きですｗｗｗ (2022年12月5日 0時) (
レス) @page13 id: af492db464 (このIDを非表示/違反報告)
Saku*no(プロフ) - こんにちはどの作品も利吉さん好き！これからの更新頑張って下さい！！ (2022年10月30日 10時) (レス) @page1 id: 39a66916ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年10月30日 10時
