Pretender３

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「どんな時でも、
だいだけは、俺の味方でおってくれた」


「当たり前やん。
ともは、大好きな大切な宝物やもん」


「嬉し」


ともは、ふふふって幸せそうに笑て。


「だい！あったで！
パジャマ売ってる店！」


甘えて、俺の腕、引っ張るねんもん。


どうしようもなく、ドキドキするやろ。



色違いのパジャマを買うた。


ちなみにクリスマスイブやから、
赤と緑のチェックのやつな。


赤が濃いのが俺、緑が濃いのが、とも。


縦横に二人が混ざり合うてるみたいやなあとか。

あほな事、考えて、ニヤけてる。


ケーキ屋さんの行列に並んで、
たっくさんの苺とのサンタで飾られた、
チョコのケーキと、

ポケモンのシャンメリーを買うて、帰宅。


なんてったって、
ポケモンのおかげで、
ともは俺に恋をしたわけやからな。

恋のキューピッドや。


「お邪魔します」


ともはちょっと緊張してる顔してる。


誰もおらんのは分かってんのに、


「ただいま」


なんでか、声潜めてもうた。



ともが来るからって、
おかんが、シチューとチキンを用意してくれてあってさ。

感謝や。


「だいのお母さんのご飯、久しぶりやあ。
懐かしい味。
美味しいなあ」


ともって、食べる事、全力で楽しむタイプや。

色々好きなところだらけやけど。

そこもめっちゃ好き。


「子供ん時は、お互いの家でご飯したりしとったよな」


「楽しかったなあ。
だいんちの子供になった気分味わったり。
俺、男兄弟おらんから、楽しかった」


「篤人なんかおっても、むさ苦しいだけやけどな」


「そんな事ないよ。
篤人兄ちゃん、頼り甲斐あって、カッコええし」


「なあ、それ、わざとなん？」


「ん？なんが？」


口ん中でもぐもぐしつつ聞く顔は、
邪気なんか1ミリも感じられへん。


「とも、すぐ篤人褒めるやろ」


「だい、ヤキモチ妬く？」


「やっぱ確信犯やろ？」


「違うもおん。
篤人くん、やっぱ、
どことなくやけど、だいに似てるからさ。
つまりタイプやねんな」


「なっ。
アニキに乗り換えんといてや」


「だいのやきもち、可愛ええ」


「とも、やっぱわざとやな？」


「へへっ」


「もお、この子は」

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