Pretender３

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「何もされるわけないやん。
あの濱ちゃんやのに」


「それはそうやな」


「何気に失礼やで、だい」


「はあ、心配したあ」


「だい、やきもち妬いたん？」


「あったりまえやん！
俺以外に触られたらあかんって、
あんなに言うたやろ？」


濱ちゃんに触れられた頭のてっぺん、
だいも、ぽんぽん、
いや、ごしごししてくる。


「濱ちゃんはただ慰めてくれとってんもん」


つい言うてもうたやん・・・


「とも、悩み事？なんかあったん？
まず俺に言うてや！」


あー、やっぱし。


「だいの事やから無理」


「俺の事？俺、また何かやらかした？」


「ううん。
俺の勘違いやった。
だいが、学祭に咲子さん呼んだわけちゃうって・・・
濱ちゃんに聞いた。
ごめん、俺、勝手に思い込んで」


「ともも、つまり、やきもち妬いてたって事？」


「うん、まあ。
面倒くさくて、ごめん」


「何も面倒ちゃう！可愛えっ」


むぎゅって抱きしめられて、
条件反射で胸がきゅんとなる。


「とも。明日は絶対にカフェ来てや！」


「うん。行く」


「そんなら仲直りな？」


「うん」


「うんちゃうやろ？」


「まさか、だい、
大学で、仲直りのじゃんけんぐりこすんの？」


俺らの仲直りって、
子供の頃から、ずっとこれやし。


「ちゃうわ！」


「え？違うん？」


聞き返した時に、
背中にだいの腕が回って、抱き寄せられて。

キスされた。


短いけど、
ふわんと胸が震えるような、甘ったるいの。


「恋人同士の仲直りはこっちやろ？」


得意げに笑うてる、だい。


嬉しいくせに、なんかちょっと悔しい気持ちもあったり。


複雑やけどさ。


結局、俺は、だいには敵わへんって事。


やって、大好きやねんもん。








学祭の２日目は、だいのカフェでクレープ食べて。

３日目の今日は、
４人で回れて。


楽しいて仕方なくてさ。

朝から、もうずっと笑ってる気ぃする。


お化け屋敷にクイズに、迷路に。


占いの館で、だいとの相性見てもろてんけど。


どんなに離れても、
お互いを惹き寄せ合う、
運命の相手やって。


めっちゃ照れたし。


最後は、俺らのサークルのダンスパフォーマンス。

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