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貴方side
土「……お………い…燈川っ!」
貴「土……方、さん」
主「おい、何をしている?早く奴らを殺せ!」
貴「嫌、だ
私は、お前の言うことなど聞かない。
ここに居る、私の大切な人達は、
絶対
死なせない」
私の右手にある刀には血がたっぷりと付いている。
恐らく、私を止めようとした土方さんのものだろう。
死なせない、とか言って。さっきまで殺しにかかっていたのは自分なのに。
都合のいい話かもしれないが、もう誰も傷つけたくない。
主「なっ……何を言っているのだ。どの道お前はすぐ香でまた自我を失うぞ。こんなもの、一時的なものだ……」
そんな事くらい分かる。せいぜいもって10分だ。
香の事は、自分が1番分かっている。
だから、
今私ができることは……
貴「お前の言う通り、私は、すぐ自我を失う。
だから、」
刀を構える。
土「っ、おいっ、燈川!お前……」
土方さんは勘づいたのか、止めようとする。
でも、土方さんも銀時も、近藤さんも、沖田くんも、新選組の皆も。
守るためには、これしかない。
貴「お前を殺して、
私も死ぬ」
そう言って私は主人の正面に回り込み、
主人ごと私を刺して、
海に飛び込んだ
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うさきよ - 面白いです‼ (5月7日 20時) (レス) @page4 id: 55ad19f9cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のここ | 作成日時:2021年1月30日 21時