親友（2） ページ8
「六時間目、A怒られてたねー。
先生すぐ前にいるのにA、全然気づかないから皆ドキドキしてたんだよ？」
HRが終わるとすぐに菜穂に捕まった。
いつも練習があると思っていたテニス部は毎週火曜日は休みらしい。
菜穂とは仲が良いが、放課後まで連れ立つほど親密ではなかったので知らなかった。
急に一緒に駅まで帰ろと声を掛けられて不覚にも少し驚いてしまった。
すっかり茜色になった空を見上げながら帰り道を歩く。
「ちょっと友達とLINEしてたらバレちゃって…時間取ってもらうの難しい人だったから。」
「ふーん…男？」
言い訳っぽく理由を説明すると興味なさげに聞いていた菜穂が質問してくる。
自分より5�僂曚苗磴い箸海蹐�ら上目遣いのキラキラした目でみつめられる。
「うん、男子。」
そう答えると菜穂は一層目を輝かせた。
「イケメン!?」
食い入るように見つめてくる菜穂に苦笑しながら言葉を返す。
「んー、まぁそうなんじゃないな。」
「写真、見せてー！」
「えーっとねぇ…」
イケメンに弱いからかきゃっきゃと声を上げる菜穂に見せようとフォルダを漁っていたその時、
「先輩。」
「桐嶋、…くん」
後ろから声を掛けてきたのは桐嶋くんだった。
思わぬ人の登場に目をぱちくりさせる。
桐嶋くんの肌は昨日よりも少し赤みがかかっていて体調が戻ったことがわかる。
赤い切れ長の瞳が夕日に照らされてキラキラと反射する。
あまりの美しさに思わず声を失ってしまった。
「えっ、と…」
「え！うそ、イケメンの転校生！」
どうしたのかと声を掛けようとしたら菜穂の声にかき消されてしまった。
「ちょ、Aどういうこと!?
私、昨日のHR前にテニス部の子と見に行ったんだよー！」
菜穂の誘いを断ったことをすっかり忘れていた。
しかし、菜穂は怒っているようではなく、拗ねているだけのようだから理由を話せば分かってくれるだろう。
「あー…後で話すよ。
桐嶋くん、どうかした？」
私はゆっくりと目の前の桐嶋くんに目を合わせた。
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本作の作者のまいまい☆です。
お気に入り30人突破しました、嬉しい限りです！
読んでくださる皆様、至らない点も多くあると思いますが最後まで読んで頂けると嬉しいです。
また、コメント、評価もお願い致します。
コメント貰えると嬉しすぎて踊り出します笑
必ず返信するので感想、改善点などありましたらよろしくお願い致します。
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まいまい☆ - トキヤloveさん» お返事遅くなってしまって申し訳ありません。リクエスト、ありがとうございます！とても助かります。今書いているside:IKUYAシリーズが終わり次第、書かせて頂こうと思います！ (2019年9月29日 18時) (
レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
トキヤlove(プロフ) - まいまい☆さん» こんばんは お疲れ様です。続き気になります。主人公が郁弥に、頬っぺたにキスしてほしいです。郁弥が、主人公に名前で呼んで欲しくて、壁ドンして、ほしいです。主人公も、お返しに、いつもドキドキさせられて、ばっかりだから、頬っぺたにキスしてほしいです。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 凛大好きさん» こんばんは、お久しぶりです。コメント、ありがとうございます。頑張りますね！ (2019年9月25日 23時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
凛大好き(プロフ) - まいまい☆さん» こんばんは お久しぶりです。更新ありがとうございます。続き気になります。頑張って下さい。 (2019年9月25日 23時) (レス) id: 666c266cdc (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - トキヤloveさん» 沢山のリクエスト、ありがとうございます！ポッキーゲームとクリスマスは前作でやらせて頂いたので、とりあえず郁弥sideのものを書かせて頂きますね！他のリクエストが来なかったり、話が余ったりしたら最初の二つも書かせて頂きます。 (2019年9月16日 20時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい☆ | 作成日時：2019年7月30日 18時
