1 Which took my first kiss? ページ40
保健室であんなことがあり、付き合うことになった私達。
あれから1週間が経つが、
本当に桐嶋くんの本性はあの性格のようで、
少し意地悪な面が多く見て取れる。
今日は水泳部の練習がないため、
駅まで一緒に帰ろう、と通学路をゆったりと歩いている。
元々、私はよく喋るタイプでもないし、
桐嶋くんもそこは一緒なのか無言の状態が続いているが、
あまり気まずく感じることはない。
付き合う前はそれなりに気にしていたから、
前より桐嶋くんに慣れてきたのだと思う。
ただ、沈黙が続く空間は苦手ではないが、
桐嶋くんと話をしたいという気持ちが大きくて、必死に話題を探すが、
特に話したいことは見つからず、今までずっと気になっていたことを聞いてみる。
「ねぇ、桐嶋くん」
「ん？」
少し前を歩いていた桐嶋くんは、体を反転させ、こちらを向いた。
伏せがちの長い睫毛が妙に色っぽさと美しさを倍増させている。
「私が部活休んだ日、桐嶋くんはいつ保健室に来た？」
キスが関係ないというのは自分でもわかっているが、気になるものは気になるのだ。
内心ドキドキしながら、平静を保って尋ねる。
「日和が帰ったすぐ後。
…なんで？」
返ってきた答えに心臓が飛び跳ねた。
じゃああの時、私にキスをしたのは…桐嶋くんだ。
喜びと同時に、いつもされてる意地悪の仕返し画できるのでは…と思いついた。
「桐嶋くん、私にキス、したでしょ」
いつもの桐嶋くんの真似をして、少し意地悪っぽく微笑んでみる。
そんな私を見て、桐嶋くんは驚いたように目を見開き、足を止めた。
その彼の頬は、通常よりも幾らか赤く染まっていた。
「…なんのことか、さっぱりわかんない」
その反応が事実だと肯定してしまっているのに、必死で反抗する桐嶋くんを見て、
やはり、彼は年下なんだなと実感する。
「可愛い」
クスッと笑い混じりに言うと、
その頬は更に赤くなっていって、思わず微笑みが零れた。
…年下も、いいもんだ。
頬を膨らませ、こちらを緩く睨んみつけている彼に笑顔を返し、
また一歩、ゆっくりと駅への道を歩き始めた。
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番外編、更新しましたー。
みなさん、ラジオCD買いましたか？
最高でしたね。
感想は、『郁弥は尊い』の一言に限りますね。
ラジオネームが…笑
2 My secret is ……→←お礼と番外編のお知らせ
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まいまい☆ - トキヤloveさん» お返事遅くなってしまって申し訳ありません。リクエスト、ありがとうございます！とても助かります。今書いているside:IKUYAシリーズが終わり次第、書かせて頂こうと思います！ (2019年9月29日 18時) (
レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
トキヤlove(プロフ) - まいまい☆さん» こんばんは お疲れ様です。続き気になります。主人公が郁弥に、頬っぺたにキスしてほしいです。郁弥が、主人公に名前で呼んで欲しくて、壁ドンして、ほしいです。主人公も、お返しに、いつもドキドキさせられて、ばっかりだから、頬っぺたにキスしてほしいです。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 凛大好きさん» こんばんは、お久しぶりです。コメント、ありがとうございます。頑張りますね！ (2019年9月25日 23時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
凛大好き(プロフ) - まいまい☆さん» こんばんは お久しぶりです。更新ありがとうございます。続き気になります。頑張って下さい。 (2019年9月25日 23時) (レス) id: 666c266cdc (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - トキヤloveさん» 沢山のリクエスト、ありがとうございます！ポッキーゲームとクリスマスは前作でやらせて頂いたので、とりあえず郁弥sideのものを書かせて頂きますね！他のリクエストが来なかったり、話が余ったりしたら最初の二つも書かせて頂きます。 (2019年9月16日 20時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい☆ | 作成日時：2019年7月30日 18時
