１４ ページ15
次の日、私は退院して家に帰ってきた。
一刻も早くキヨに安心してもらいたくて、退院したらすぐキヨに連絡しようと思っていたのだが。
「38.2℃…」
家に帰ってくるや否や、なんと発熱してしまった。
人間は骨折すると数時間後に発熱することがあるらしいが、私はなぜか今発熱した。
「折れたのが一昨日だから…2日経ってるんですけど…」
骨折のせいではなく、突然入院になったり、キヨに会って話すなんてありえない体験したり、すごい時間を過ごしてたせいかもしれないな。
何が原因か分からないけれど、とにかく体がしんどい。
おまけに、骨折に慣れていないせいで上手く生活が出来ないときた。
しかも折れたのは利き腕である右。何も出来ない。
『は〜、もう寝て耐えるしかないかもしれない…』
退院は明日の予定だとキヨに伝えてしまったから、連絡が来ないとまた不安に思って罪悪感を感じさせてしまうかもしれないけれど。
申し訳ないが、体力の限界だ。
帰ってきて速攻ベッドに沈んで、そこから数時間寝たきりで過ごしている。
体温計を脇に挟めるのすら大変なんだけど、どうやって生活しよう。早く骨折に慣れて上手く生活できるようになりたい。
その前に熱を下げたい。
『もう一眠りするか…』
どうせベッドから動けないし、体は辛いし。ということで今目が覚めたばかりだけれど、体温が下がってないことも確認したし、もう一度眠ろう。
……と思ったのだが。
スマホが着信を知らせて、さらに画面に表示された名前を見て、完全に目が覚めた。
『キ、キキキキキヨ！？』
おまけに、熱が上がった気がする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みやこ(プロフ) - きょちゃちゃさん» きょちゃちゃ様、コメントありがとうございます( ¨̮ )不定期更新にはなりますが頑張ります！楽しんでお読み頂けると幸いです☺︎︎︎︎ (2022年12月17日 23時) (
レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
きょちゃちゃ - んんっ...続きがめっちゃ気になります...！更新楽しみにまってます！ (2022年12月9日 9時) (レス) @page22 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みやこ | 作成日時：2022年10月7日 14時
