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前日 ページ7

「いえーい!ライブ前日おめ!!あと親との絶縁おめ!!!
な飲み会!!!!いえい!!!!!」

「3徹したあとのテンションじゃん」

「してねーよ!!」


そんなこんなで開催された「伊瀬谷AONE DAYライブ前日。あと絶縁やったねパーティー(飲み会)」だが、招集されたメンツはと言うと中村悠一、杉田智和の2人である。

普段のAであれば間違いなく三十路周辺の若い人物を誘って飲むが、内容が内容のため、今回はこの2人のみ招集したという現状だ。

「つか戸籍って親に見られないの?」

中村がソフトドリンク片手に訝しげに問い掛ける

「あぁ、普通は見られるよ。でも見られないようにしてるから。」

「抜け目ない…」

「どうせやるなら徹底的に…ね!」

完全に目が据わっている。

セミロングの樺茶色をした髪を乱暴に掻き上げ、ぐしゃぐしゃになった髪の隙間から焦げ茶色の瞳が覗く。が、やはり目は据わっている。


「…明日のライブ、見に行った方がいい?」

「んだよ。おめーがんなこと言うなんて珍しいな。機材壊すんか」

「なんでだよ」


Aと中村は決して仲が悪いわけではない。
筈である。
Aは中村の担当するキャラクターが推しであったこともあるし、中村はAの声は好きだ。
ただ、なぜだか2人の歯車は上手く噛み合わない。どこかで外れてしまうのだ。

「じゃあ中村、明日俺の家で一緒に見ようぜ」

「あぁ、そうするか」

しかし、そこに杉田智和という男が加わることで上手い具合にオイルが差され、歯車の位置も調節される。
Aは中村と2人で飲みに行くことはけしてない。だが、杉田と2人で飲むことも無い。
伊瀬谷がどちらかと絡む時は、3人で上手いことバランスが取れるようになっているのだ。


「何歌うんだっけ?」

今度は、焼き鳥を食べながら杉田が問い掛ける。

「ずーっとカバー。確かセトリTwitterでも公開されてる。」

ライブが1日だけなのは、分かりやすくいうとスタッフや会場費、JASRACへの支払い費用のためである。
そのため2つのツールにてネット配信が行われる予定となっている。ニコニコ動画とYouTubeである。(YouTubeは無料でも一部閲覧可能)


「具体的にどんな曲カバーすんの」

「坂本真綾」

「具体的過ぎる…」

便利だけどちょっと面倒→←〃2



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作者名:志賀有栖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=sab  
作成日時:2021年8月14日 1時

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