38 ページ38
なーんでみんな、
あぁやって面白半分に
冷やかしてくるかなぁ〜っ！？
口いっぱいに
頬張りながら考え事をする。
「Aちゃん、さっきはお疲れ。
ははっリスみたいっ」
『おふきゃれっ(お疲れっ)』
少しムキになっているせいか
詰めすぎていたようで、
私の顔を見るなり笑うめぐちゃん。
私の向かい側に座り、
「いただきます。」と食べ出す。
「ほんと、助かるよ。
Aちゃんに来てもらったおかげで
まわるし、何より安心する。」
まだ口にいっぱい入っているし、
私はブンブンと手を振り返答する。
「ほんっとにお前ら阿吽の呼吸！
いや〜良かったよ、
やっと藍沢も如月を認めたか〜！」
「へぇ、
そんなに凄いんだ？
良かったじゃん、Aと仲直りしたんなら。」
「、、、、。」
また藤川！
なんでこんな面倒な奴なの？
藤川と美帆ちゃん、藍沢がお盆をもって
こっちに向かって来ていた。
「ふふっ」
私を見て笑うめぐちゃん。
ジローっと藤川を冷めた目で見る私。
「お疲れっ」
『お疲れっ』
私たちの所に座る美帆ちゃんに挨拶を返すと、
黙々と食事を続けた。
隣のテーブルへ藍沢と藤川が座る。
「なぁ如月、
俺、歓迎会参加できなかったし、
今度また呑み行こうぜ！
藍沢、如月の復縁にかんぱーい！
なんつって！」
「ちょっと、藤川せんせっ」
『、、、、。』
藤川を無視して食べ続ける。
「なんだよ〜如月、つれねぇなぁ〜！
藍沢もお前を認めてんだぞ！？
な？藍沢？」
「、、、、。」
チラッと藍沢を見ると
藤川に返答せずご飯を食べている。
目線を戻し、また食べ始める。
「あ〜でもダメだな！
このままお前らが上手くいったら、
あれだな！名取が悲しむなっ！
く〜っ！男２人で如月の奪い合い！
昼ドラみたいでドキドキする！」
「藤川、その辺にしときな？」
美帆ちゃんっもっと言って！
「なんでだよ？
こいつら犬猿の仲に見えて1番相性いいんだぜ？
そのうちくっついて、
"お父さん、お母さん僕にAさんを下さい。"
なんてことになったりして！
おい、藍沢〜！頑張れよな！」
バンッ
少し強めに机を押し上げながら立つ。
ツカツカ、と藤川の元へ向かう。
『藤川の妄想、あっぱれだわ。
ただ、挨拶ならお墓にどうぞ。
両親はそこにいますのでっ！』
最大限の笑顔で藤川にそう伝えて
その場を後にする。
「おっおい如月！」
「「ほんと馬鹿！」」
めぐちゃんと美帆ちゃんの声が
食堂中に響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マナ - 聞いてもよろしいでしょうか？ (2021年4月10日 16時) (
レス) id: b2e96b20a7 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - RthmEGMoHssRE1Hさん» 読んで頂きましてありがとうございます。ご要望いただきまして嬉しいです！短編でも出来れば...とも考えているのですが、前向きに考えさせていただきますね！ (2019年5月15日 23時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
RthmEGMoHssRE1H(プロフ) - 名取先生、もっとみたいです！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 2c5e964fc3 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - イチゴ王子さん» ありがとうございます★嬉しいです！今週も気合で書きます！楽しみにしていてください(^○^) (2017年8月9日 21時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ王子 - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年8月9日 1時) (レス) id: b0474ef046 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：プリン姫
| 作成日時：2017年7月23日 18時
