Heart 〜心 いのち キモチ〜 By コードブルー

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あ〜しまった。
飲みすぎた。

もともとお酒が強い方だったけど、
島にいるときは
じいちゃんの看病もあったし、
島のみんなにも迷惑かけれないしで
お酒は少し控えていた。

久しぶりに飲むと、
やっぱりきけるなぁ。


吐きはしないものの、
トイレのドアにもたれかかり、
呼吸を整える。


『よしっ』


気合いを入れ直し、
みんなの元へ戻ると、


「Aごめん！
白石が潰れちゃったみたいでさ、
私たちタクシー乗って先に帰るから！
会計は私たちでやってるから、
あんたは出さないでいいからね！
あとは、各自解散で！じゃ！また明日！」

『今日はありがとね！２人ともっ！』

めぐちゃんを
介抱しながら出て行く美帆ちゃん。
名取くんは、２人のバッグを持って
タクシーを拾いに出て行った。




ふと、カウンターに目を向けると、
藍沢がまだ座ってウーロン茶を飲んでいた。


どうしよう、
何て、声かけたらいいの？



「、、、おい、如月。」


『へっ？』


急に藍沢に呼ばれ、
思わず声が裏返った。
ジリジリ、と、
藍沢のもとに近づく。


「、、、、、。」


『、、、、、？』



「大丈夫なのか？」

『えっ？』


「お前は大丈夫なのか、と聞いている。」


『、、、何、が？』



藍沢はチラッと私を見ると、
テーブルの上を顎で指す。
そこには、
空になったビールジョッキが７杯。


え、もしかして、
心配、、してくれてる？



『、、、うん。平気。』



「そうか。」


『、、、、、うん。』



「明日もある。早く帰れ。」



『えっ、、、、うん。』



思いがけない藍沢の言葉に
なかなか上手く声が出せない。


自分のバッグを持ち、
ママにお礼を告げ、
店を出ようと歩き出した途端、


ヨロッ


今になって、
少し酔いが回ってしまった。


ガシッ


『っ！』


よろついた私を引っ張るように
藍沢が腕を掴む。


「、、はぁ、
お前の大丈夫は、信頼しきれないな。」


『ごっごめんっ』


「行くぞ」


藍沢は私の腕を握ったまま、
店を出て行った。




、



、




店を出てから、
名取くんに一応電話をして
解散したことを伝える。

《２人はタクシーで帰りました。
俺は、今から帰ります。
、、、また、ご飯行きましょうね。
お休み、なさい。、、Aさんっ》


『！、う、うん、お休み。』

ビックリした、
急にAさんだなんて。


電話を切ると、
聞こえるのは私と藍沢の足音。
隣に歩くのは、あの、藍沢。
ほんとに、、あの藍沢、だよね？

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