episode3 ページ3
カランカラン…
お店のドアを開けると木目調で統一された店内の奥にケーキのショーケースが見えた。
いる、ホンくんがいる
決して広くはないが温かみのある印象だなあ…
大勢ではしゃぐというより静かにコーヒーを飲みに来るみたいな…
場違い？
『いらっしゃいませー…あれ、ミンギュたちじゃん。』
いる。私がずっと話したかった人が目の前にいる
ピークを過ぎた夕方の店内は奥でおじさんがコーヒーを飲んでいるぐらいだった
白シャツにジーンズ生地のエプロン姿…
かっこいいなあ…
ジュン:うわ〜美味しそう…
来て早々ショーケースにへばりつくジュンちゃん
ミンギュは早々と決めてテーブルの方に行ってしまった
…どれにしよう
いや、今こそホンくんと話すタイミングなのでは？
ショーケースに目をやったまま顔を上げれず…
『今はさくらんぼのケーキが人気だよ』
ホンくんが内側から教えてくれた
私はちゃんと聞いたという合図として「へー…」としか言えなかった
ジュン:じゃあ僕それにする。Aちゃんは？
「私まだ悩む…」
残っているのは私と優柔不断のホシだ
ホシ:俺あんま甘いの好きじゃないからな〜
じゃあ何で来たんだよ
『Aさんは？』
「…え？」
思わず顔を上げ声が出てしまった
思い返せばなんて情けない声を出してしまったのか
だってまさか彼が私の苗字を知っているなど思いもしなかった。
同じクラスとはいえ彼とは話したこともなかったのに
初めて目があって彼は笑顔を浮かべていた
それが例え接客用の笑顔でも構わない
私の好きな目尻の吊り上がっている瞳を細めて笑う彼が、私を見ていること事実に硬直してしまった
ジュン:あ、Aちゃんチーズケーキあるよ！
「え？あ、じゃあ私それで」
ジュンちゃんに話しかけられなければきっと私はあのままホンくんに見惚れていたままだった
危ない危ない…
先に奥の席に座っていたミンギュの元へにやけを堪えながら行くとにやにやしてこっちを見た
隣に座ると根掘り葉掘りと聞いてきた
ミンギュ:ジスに名前呼ばれた？そんだけ？
「だって私話したこともないのに名前呼ばれたんだよ？あ…かっこいい…」
遅れて2人が来ると、少し経ってからホンくんがドリンクとケーキをまとめて持ってきてくれた
『はい、Aさんの』
私の前にケーキとオレンジジュースを並べてまた名前を呼んだ
ミンギュ:2人って話したことなかった？
『うん、席も離れてるしきっかけがね』
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キキ - とても面白くて一気の読んじゃいました！続き楽しみにしてます^ ^ (2019年12月14日 17時) (
レス) id: b5b68b1f48 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - ホンくんの自分の気持ちに気づいた時の男らしい告白を楽しみに待ってます！でも、この2人の気持ちが重なるまでにある色々な出来事、それもまた楽しみです。ね、剛田ジョンハニ^_^更新を楽しみに待っています！頑張ってください^_^ (2019年11月25日 23時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
strawberry(プロフ) - いつも見てます！主人公ちゃんが中学校の時好きだった人で、btsのホソクさんはどうでしょう(o^^o)これからも更新頑張ってください！ (2019年11月23日 22時) (レス) id: b15d1f6763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっこちゃん
| 作成日時：2019年11月5日 23時
