episode17 ページ17
『じゃあ僕はAちゃんって呼んでもいい？』
「へ？」
『Aさんって呼んでるの僕くらいだもん』
「…うん」
Aちゃん
聞きなれた呼ばれ方なのに
好きな人に呼ばれるだけで特別なものに感じる
彼が私の名前を呼ぶ度
私は俯いて頬を赤らめていた
・
Aちゃん
あの頃の君は分かりにくい
僕が何をしても反応が薄くて
ホシたちと話してる時のようなふざけたように笑う君じゃなくて
頑張って作った笑顔を僕に見せる
話が合っても我に返ったように無口になる君が
何を考えてるのか分からなくて
・
だから僕は君の事が気になっていたんだと思う
『じゃあ、また学校でね』
「…ありがとう。」
遅い時間でも家まで送ってくれたこと
それ以外にも今日はホンくんとの思い出が沢山出来た
『あ、あとさ』
「ん？」
『カトク、教えてほしい』
その言葉をホンくんから聞けるなんて思わなかった
今よりもっと仲良くなって、いつか勇気が出たら聞こうとしていた
まさかホンくんから言ってもらえると思わなかった
「…」
ホンくん、まさかの初期設定のアイコンのまま。
『あまり写真とか分からないから…』
「…そっか」
『ごめんね、引き止めて。また明日。』
…
知っている、私は。
この間の帰りもそうだった
帰り道に私の家があるから送っていくとホンくんは言うけれど
来た方の道に戻っていく姿を私は知っている。
それもホンくんなりの優しさなんだ
ダメだ、ダメだダメだ私。
期待なんてしたらまた同じようになってまた後悔するだけなのに
ガチャッ
『…あれ？来てたんだ』
ハニ:ユキの代わりにこれ返しにきた
僕の部屋にあるハンギングチェアはもはやジョンハンのものだ
僕がいない時でも腰かけて寝てたりスマホを触ってる
ハニ:ジスのわりに遅いじゃん、あの子と何してたんだよー
『家まで送ってたんだよ』
ハニ:真逆なのによくやるよ
『そうだね、ジョンハンならやらないよ』
ハニ:あの子、Aちゃん？髪綺麗だよね
スマホの画面を見ながらジョンハンがそう言った
びっくりした
ジョンハンが女の子に関心があるなんて思わなかったから
彼女の下の名前を知っていたことや髪が綺麗な印象があったなんて
『Aちゃん、チョンウォヌのこと好きなんだと思うから協力しようと思って』
ハニ:そうなの？俺はてっきりー…
『ん？』
ハニ:…何でもない。
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キキ - とても面白くて一気の読んじゃいました！続き楽しみにしてます^ ^ (2019年12月14日 17時) (
レス) id: b5b68b1f48 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - ホンくんの自分の気持ちに気づいた時の男らしい告白を楽しみに待ってます！でも、この2人の気持ちが重なるまでにある色々な出来事、それもまた楽しみです。ね、剛田ジョンハニ^_^更新を楽しみに待っています！頑張ってください^_^ (2019年11月25日 23時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
strawberry(プロフ) - いつも見てます！主人公ちゃんが中学校の時好きだった人で、btsのホソクさんはどうでしょう(o^^o)これからも更新頑張ってください！ (2019年11月23日 22時) (レス) id: b15d1f6763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっこちゃん
| 作成日時：2019年11月5日 23時
