痛み _04 ページ23
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you side
「…落ち着いたか…？」
『うん…大丈夫…ごめんなさい急に泣いちゃって』
「いや、それはいいんだ」
大広間の前で大泣きをしてしまってから数分後、ドラコに手を引かれて着いたのはいつもの談話室の暖炉前のソファーだった。
いつの間にか私たちの特等席みたいになってて。
そんなソファーに座ってからどのくらいの時間が経ったのだろうか。
「…痛みはひいたか？」
『…うん』
「怪我が痛くて泣いてたわけじゃない…よな？」
『…うん、なんか…色々不安になっちゃって』
両親について、誰にも特に話していなかったが話すべきか話してもいいのだろうか。
どうしようかと悩んでいたら、ドラコにそっと手を握られた。
「…僕が力になる、だから…一人で抱え込まないでほしい…」
『あのね、ドラコ…』
それから、纏まってもいない私の話をドラコは最後まで聞いてくれた。
何故か両親について、心構えておいてと言われた話、もしかしたら大犯罪者なのかもしれないという仮説の話、そして…今後についての莫大な不安。
心配をかけたくないというセブルスにも話せない様なこと、全部。
『伝え方というか…もっとその、…そんな風に言われたら不安になるに決まってるというか…』
「スネイプ先生も不安なんだろうな、Aが大切だからこそ」
『…うん。でも…やっぱりこわいよ』
「さっきも言ったが、必ず僕も力になる。今できる事は少ないかもしれない、けど必ず…。だからA、話してくれてありがとう」
『こちらこそ、ありがとうドラコ…』
時間も時間だったので、ドラコとはバイバイをして最後にもう一度お礼を言って自室へと戻ることにした。
ベッドに寝転ぶ、たくさん話を聞いて貰えて気持ちはだいぶスッキリとしていた。けど、
もし、もし本当に…悪い意味ですごい両親だったら…
私は、どうするんだろう…？
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
