キラキラした朝 ページ1
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you side
『セブルス！セブルス！』
「そんなに声をあげなくても聞こえている、…きたのか？」
『えぇ！ほら見て、ホグワーツからの手紙！』
朝起きると、ここ最近ずっと楽しみにしていたホグワーツ魔法魔術学校へ入学を許可するとの内容の手紙がやっと届いたのだった。
これで、私も魔法をちゃんと学ぶことができる。
「おめでとう、A」
『ありがとう、セブルス！早くセブルスの授業うけたいなぁ』
そう呟くとセブルスは微笑んで、優しく頭を撫でてくれた。物心ついた頃からずっとそう、セブルスは優しく頭を撫でてくれて、時に抱きしめてくれる。
小さい頃からずっと一緒に暮らしているセブルス。だけど、彼と血は繋がっていない。
小さい頃はよく理解出来なかったけど、過ごしているうちにだんだんとわかってきた。
私には両親がいない、セブルスに聞いてもあまり話たがらない。最後に話を聞いたのは一昨年、9歳の時だ。
ホグワーツがクリスマス休暇でセブルスが家に帰ってきていた時に、本当に、ふと気になって聞いた。
けど、セブルスは「時がきたらその時に教える」それ以上は言わなかった。
だから私もそれ以上は聞かなかった。
セブルスを信じていたから。まだお子ちゃまな私には、両親の話は早いんだ。そう言い聞かせて。
「我輩がホグワーツへ戻る前に買い物へ行くぞ」
『本当に？』
「あぁ」
『ありがとう！とっても楽しみ』
その日は私の大好きなかぼちゃパイを焼いてくれた。そしてホグワーツの話をたくさん聞かせてくれた。
あぁ、早くホグワーツに行きたいなぁ。
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
