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結局俺はズームに仕事を頼むことはなかった。
俺は別のやり方で潜入捜査をして任務を終えた。ズームに頼んだ方が圧倒的に楽だったが、ベルモットとの会話をしてから俺は彼女の顔を見たくなかった。
ベルモットとの会話のあのとき彼女は俺に｢初恋をした中学生のような顔をしているわよ｣といった。それが俺にとってはとても屈辱的なことだった。
俺に目を合わせず笑わず俺のことを徹底的避ける佐々木と俺に好意を寄せ屈託のない笑顔を向ける2人を俺は好いているのだも無意識に思われていたのが不愉快だった。
ズームを避けて1ヶ月が過ぎた頃だった。
警察庁で少し仕事をしていた俺は休憩所でコーヒーを飲んでいた。
そして数分後に唯も休憩所にやって来て俺と同じコーヒーを買い、俺の隣に立った。
｢お前、最近あいつのこと避けすぎだよ｣
唯は俺を叱るように言った。
唯は佐々木と俺が仲良くなるのを願っているのか、ことある事に俺と佐々木の不仲について話した。その時も俺は何回も聞い話をラジオのように聞き流していた。
すると、休憩所に佐々木がやってきた。
俺がいる空間に佐々木が自ら入ってくるのに驚いたが、彼女が俺の前に立ったのはもっと驚いた。
｢降谷くん｣
佐々木の声はとても震えていた。
俺は訳が分からず彼女を見つめていた。
そして彼女もまた、俺を見つめていた。
佐々木は口を開いたが声が出てこなかった。
代わりに大粒の涙が佐々木の目から溢れ出てきた。
｢………………は｣
おれは突然の出来事に驚きがかくせなかった。
何故、彼女は俺の前に来て
何故、彼女は俺の名前を呼んで泣いたのだろうか。
俺が1ヶ月間ズームを避けたからだろうか。
いや、でも仕事の関係でそんなことは沢山あった。それに佐々木は俺のことが嫌いだ。俺に避けられたところで泣く必要なんてない。
俺の隣で唯は｢お、おい！？佐々木！？｣と動揺していた。唯も事情を知らないのなら俺が知っているわけが無い。
何も分からなかった。
でも、何故か俺は佐々木の涙を見たくなかった。
そして、気づいた佐々木は俺の腕の中で泣いていた。
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暁(プロフ) - 私の好みドンピシャです！ありがとうございます！更新待ってますね！ (2018年3月28日 0時) (
レス) id: 056a8fea55 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - こんな作品待ってたんです！！更新、とっても楽しみにしてます（＾Ｏ＾☆♪ (2018年2月10日 14時) (レス) id: 39bfad530b (このIDを非表示/違反報告)
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