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少しだけ強い風が吹き、俺たちの髪を乱す。
水「ね、先輩」
鬼「ん？」
水澄に呼びかけられ向くと、
その吸い込まれそうな目と合い
体が固まった。
また、あの朝の時みたいな、
何かを愛でるような優しい顔。
水「先輩、オレ。先輩のこと好きです」
また、風が俺たちの間を吹き抜ける。
鬼「………………え」
一瞬、時が止まったように感じた。
コイツ、今、なんて……？
水「フッ……なーんて、冗談ですよ」
鬼「はぁ？」
水「ちょっと先輩をからかってみただけです。
先輩の反応面白いから笑」
鬼「なんだよ面白いって！」
全く意味がわからん。
そんな話をしていると、丁度予鈴が鳴った。
水「あ、そろそろ1時間目始まっちゃいますね。
オレ、教室戻ります」
鬼「おぉ」
水澄は立ち上がると、「あ、そうだ」と
何かを思い出したのか俺の方に向き直る。
水「先輩。戻るならその腫れた目と涙の跡、
治ってからの方がいいですよ」
鬼「え、な！？」///
そうだった！こいつが来る前、
俺泣いてたんだった！！
クソッ！結局泣き顔見られたようなもんだろ！
羞恥心で顔を手で覆っていると、
フッと影が降りてきて、俺の手を顔から外し
古傷のある目元に水澄の唇がふわっと当たった。
水「少しは元気になったみたいで良かったです」
鬼「な…………な、ちょ！おまっ………！？」/////
水「それじゃあ先輩。またね」
水澄はそれだけ言い残すと、
教室に戻って行った。
鬼「アイツ………今、なん、、、はぁ？？」/////
顔が熱い。
頭が沸騰しそうだ。
けど、一様慰めてくれた………のか？
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(水澄side)
水「それじゃあ先輩。またね」
先輩の騒いでいる声を背に、
オレは屋上の扉を静かに閉めた。
水「はぁ…………………」
その場で大きなため息を吐き、
ドアに背中を預けながらズルズルと
しゃがみ込む。
何言ってんだオレ。
なんであんな………………好き……………とか。
相手はあの「殺風の鬼人」だぞ？
ただ、あの一瞬。
先輩の笑顔を見た瞬間。
オレは、初めて一目惚れというものを
したんだと思う。
第1章 END
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※イラスト載せれなかったので
Twitterに載せてあります。
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リト(プロフ) - つくづく昔の絵が下手すぎて恥ずかしいですね笑 (2021年8月17日 22時) (
レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 久しぶりに更新！そして画力もupしました！ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - トゥルルさん» ありがとうございます!!!!!!!!!そうなんですよ、私の妄想を爆発させたかっただけです笑 (2021年8月17日 21時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
トゥルル - 自分向けじゃないですか！？え？ちゅき、、ちゅきぃぃ(キモ）たまにあるイラストと２人の絡みにやられてます、、、更新応援してます！ (2021年8月4日 21時) (レス) id: 8bb533ad2d (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 150評価！？ありがとうございます！！！ (2021年6月1日 20時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リト | 作成日時：2019年7月7日 1時
