第5章 揺り揺らいで ページ30
水「先輩。今週の土曜って空いてますか?」
いつも通り、澄み渡る青空の下で、
俺は後輩と弁当をつまんでいた。
鬼「おう。空いてるけど、なんだ?」
水澄の質問に答え唐揚げを頬張る。
水「デート、行きませんか?」
鬼「ゴォホッッ!!!ゴホッッッ!!!」
突然の誘いに唐揚げを吹いてしまった。
危ねぇ、喉に詰まらせるとこだった。
鬼「おま、デートって……」
水「それじゃ、10時に駅前集合でいいですか?」
鬼「いや、人の話聞けよ」
水澄は俺の
楽しそうに淡々とデートプランを立てる。
まぁ、デートと言っても男同士だから
ただ遊ぶくらいなだけだろ。
ーーーーーーーーーーーーー
最寄り駅に着き、辺りを見回す。
あいつ、さっき時計塔前にいるって
メール来たけど……
まさか、あの人だかりにいるんじゃ
ないだろうな。
メール通り、俺は駅前の
時計塔がある場所を見る。
そこには、一人の男を取り囲むように
人垣が出来ていた。
当の本人はあまり気にしていない様子。
俺があまり近づくに行けないでいると、
向こうは俺に気づいたのか
こちらへ向かってくる。
水「先輩!」
鬼「よ、よう。悪ぃ。遅れたか?」
水「いえ、オレが先輩に早く会いたくて
先に来ていただけですから。
時間ピッタリですよ」
お前。よくこの状況でそんな
恥ずかしいこと言えるな。
だが何故か周りの女性人は、目を輝かせていた。
鬼「お前って、いつもあんなに囲まれるのか?」
水「え?囲まれるって………?」
水澄はキョトンとした顔をする。
どうやら本当に気づいていなかったようだ。
どういう神経してんだよ。
水「それより先輩。行きましょ!」
鬼「お、おう」
かくして、水澄との初デートが始まった。
てかデートって言っていいのか?
俺たち別に付き合っているわけじゃ
ないからわからんな。
午前中はボウリングしたりゲーセン行ったりと、
体をめいいっぱい動かした。
デートというのがどういうものなのか
俺にはよく分からんが、俺の知っている限り
ただ遊んでいるようにしか感じない。
これの何がデートなんだ?
放課後とあまり変わらない気がするんだが。
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リト(プロフ) - つくづく昔の絵が下手すぎて恥ずかしいですね笑 (2021年8月17日 22時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 久しぶりに更新!そして画力もupしました! (2021年8月17日 22時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - トゥルルさん» ありがとうございます!!!!!!!!!そうなんですよ、私の妄想を爆発させたかっただけです笑 (2021年8月17日 21時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
トゥルル - 自分向けじゃないですか!?え?ちゅき、、ちゅきぃぃ(キモ)たまにあるイラストと2人の絡みにやられてます、、、更新応援してます! (2021年8月4日 21時) (レス) id: 8bb533ad2d (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 150評価!?ありがとうございます!!! (2021年6月1日 20時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リト | 作成日時:2019年7月7日 1時