【オリジナルBL】ヤンキー先輩はイケメン後輩にどうしても勝てない。

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母さんが部屋の様子を伺い

暫く沈黙が続く。



母「あんたら、なにやってんだい？」



開口一番にこの一言。

それもそのはず、

目の前で知らない男が床に転がり、

息子は少しヨレたワイシャツを着てベッドの上。


どう見ても「なにか」があった痕跡。



水「勝手にお邪魔してすみません。
オレは鬼藤先輩の後輩の
水澄一颯といいます」



イケメン笑顔で対応し、

水澄は正座をしながら丁寧にお辞儀をする。



母「あぁ。別にウチはお邪魔しても
構わないよ。ましてや龍己の友達なんて
来るの初めてだから」



母さんは笑いながら水澄を歓迎する。



母「で、あんたはベッドん中なんか入って
何してんだい？」



母さんは珍しいものを見る目で俺の方を見る。


そういえば、母さんに風邪引いたこと言うの

忘れてたな。



水「えっと、先輩夏風邪引いたみたいで、
熱があったので家の人が帰ってくるまで
オレが診ていて……」



水澄は俺の代わりに説明をしてくれた。

母さんはなるほどと腕を組む。



母「わざわざすまないね、
こんな奴の看病なんていらなかったのに。」

水「いえ、心配だったので」



母さんの言葉に少しイラッとした。

息子のことを何だと思ってんだ。



母「全く。珍しく風邪なんて引いて」

鬼「ぅあっ！」



母さんはズカズカと部屋に入っては、

俺の髪をわしゃわしゃとこねくり回す。


地味に痛てぇんだよ。

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