こんな私が現実（リアル）に恋とかありえないっ！

１．２話　 ページ3

だけど、

一つだけ他の学校とは違うところがある。



この学校には全校女子に大人気の

「イケメン王子」という４人組がいることだ。

「イケメン王子」とは、その名のとおり、

まぁイケメンで王子さまのような存在なのだ。



一人は、黒髪のイケメン。

女子たちから黄色い声を浴びているにも関わら

ず、特に反応をしめさない通称「クール王子」

桜木春。この態度、はたから見れば冷たい奴だ

が、これはこれで女子からの人気は高い。



隣で女子たちに手を振って歩いている金髪のイ

ケメンは、海原夏樹。

踊って歌うどっかのアイドルグループにも勝る顔

を持つ「アイドル王子」。



その後には、イケメン王子の中で最も背の高い茶

髪のイケメン、紅葉野秋。

とても優しくまさに王子様な対応をする

「爽やか王子」。



最後に、いつでもどこでも

何か食べ物を口にほおばっている、

黒髪で少し前髪が長めのイケメン、

雪宮冬斗。

ちょっと不思議な感じが漂う「不思議王子」。



とまぁ、この4人が「イケメン王子」だ。

「あなたの学校で有名人はいますか？」と

聞かれたら、

「イケメン王子という４人組ですかね〜」と

答えるくらいだ。



まぁ、私は全然興味ないけど。



心音「キャッーー！！ねぇ！！A！
　 イケメン王子だよー！！
　 超カッコいいーーーー！！」

A「あっそー」



なにが、「イケメン王子カッコいいー」だ。

たしかに、世の中の男子から見たら

カッコいいかもしれないけど、

私にとってはどうでもいい。



それに、あの4人のうち一人でも関わったら、

ファンクラブの女子たちの目が怖い。

あまり関わりたくもないんだけど、

そういうわけにもいかないだよな〜。




ガラリと教室の戸が開けられ、

あの「イケメン王子」が教室内へと入って来る。


そう、


関わりたくもないけど関わってしまう時がある。




それは、

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