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83話 ページ42

リドルside

Aが暴れ馬で有名な黒い馬に跨り、
颯爽と走り去ってしまった。

馬に乗ったことのない初心者が、暴れ馬に乗るだなんて………!

もしかしたら怪我を負ってしまうかもしれない。

馬も存外脆く、
転けてしまえば軽傷じゃ済まされない。


もしかしたら、どちらともかすり傷じゃ済まされないような、大きな怪我を負ってしまうのではないのだろうか。



最悪の場合を想定してしまい、
僕は馬小屋から馬を借りる。

リドル「部長!ボクは後を追いかけます。誰でもいいので先生を呼んでください!」

ハッ!と言って、馬の手網を勢い良く引く。

馬は途端に走り出し、Aの後を追う。

彼が向かった先は、
森になっていてよく見えない。

きっとこのまま行けば、
島の末端まで行くだろう。

彼の無事を祈って、
追いつくのを待つしかない…!




暫く走ると、前方から何かが走って来る。


ぶつかっては元も子もないので、
馬の手網を引いて立ち止まる。


『あ、リドル。』


リドル「………!」


前方から走ってきたのは馬に乗ったAで、そのままボクの横を通り過ぎ、来た道を戻って行く。


リドル「ちょっ!?どこへ行くんだい!!?」


安心したのも束の間、後ろから追いかける。



リドル「A!無事かい!?」


『うん。ぜーんぜん無事。死ぬかと思ったけど、崖スレスレで急ブレーキ出来たわー。』


ははは、と笑うAに、何故こんなにも危機感が無いのかと、怒りを覚える。


リドル「……ッッ帰ったらおわかりだね!!!?」


『えぇ、無事だったのに…。逃げよ。』


彼は手網を張って、速度を速める。


いつの間に襲歩を習得したんだ…?



『ただいまー。』


Aは馬小屋まで着くと、
馬を止めてサッと降りる。


ボクも後に続き、馬から降りる。


リドル「ただいまじゃないだろう!!キミはどれだけの人に迷惑を掛けたのか、分かっているのかい!!?」


『あ、ごめん。』


リドル「ボクが求めているのは謝罪じゃない!!!キミは乗馬がどれだけ危険なものか分かっていないんだ!」

一体どれだけ、

リドル「どれだけボクが心配したか………。」

もしあのままAが帰って来なかったらと思うと、不服にも目に涙が溜まってしまう。


『………リドル、心配かけて悪かったよ。』


リドル「………。」


Aに頭を撫でられ、安心してしまう。

本当ならこの手を振り払ってしまいたいけれど、そんな気分じゃなかった。

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作品ジャンル:ギャグ
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珠梨(プロフ) - リドル氏、いえローゼ氏は断固貧乳派の民であります(キリッ) (3月3日 22時) (レス) @page9 id: ac62a72ef1 (このIDを非表示/違反報告)
雷蔵 - トマトさんまじ好きww (2月26日 1時) (レス) @page50 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 名前のセンスに爆笑しました ドント・タッチミーってꉂꉂ(´ơ ∀ ơ`)w‪𐤔 これからも頑張ってください! (9月6日 0時) (レス) @page2 id: 79d21be87d (このIDを非表示/違反報告)
コッペパン - とてつもなく面白いです!…マミー・ブッチ参戦…?←??? (2023年4月2日 3時) (レス) @page30 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
アユム(プロフ) - 推しがレオナなのでもっとレオナとの絡みが見たいです! (2022年8月23日 21時) (レス) id: 3f13a9633c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2022年8月10日 22時

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