29話 ページ31
ヴィルside
ルークに頼んで、噂の新入生を捕まえてもらった。
やっぱり、アタシの見立ては間違ってなかったわ。
可憐な見た目とは裏腹に、お口が達者のようだけど。
アタシが化粧をしてあげてる間も、あれやこれやと口を開く。
お黙り、と強く言えば、暫くは黙っているのだけれど。
数分経てば、また口を開くので、
ガムテープでも貼ってやろうかと思ったわ。
にしても、この鶏がイグニハイドだなんて、信じられないわ。
この顔ならポムフィオーレに来てもいいはず。
しかも、イグニハイドといえば根暗の集まりじゃない。
この鶏のどこにそんな要素があるのかしら。
一見ただの馬鹿だけど。
実は、魔導工学に詳しかったりするのかしら。
…………想像出来ないわね。
程なくして、化粧をし終える。
……我ながら中々いい出来ね。
隣ではルークが胸を抑えて何かを叫んでいる。
まあ、いつもの事だし特に気にしない。
『わぁ、トレビアンだ。』
俺はいつでもトレビアンだけど、と戯言をほざく鶏。
いえ、今は白鳥かしら?頭は鶏のままだけど。
ヴィル「いいこと?毎朝の洗顔は欠かさないように。夜更かしもダメ。洗顔はこれを使いなさい。」
余っている洗顔を彼に差し出す。
ヴィル「常に美を追求しなさい。アンタにはその素質があるわ。」
『ウィ。』
ルークのように返事をした彼は、敬礼のポーズをした後、帰っていい?と聞いてくる。
ヴィル「ええ。もういいわよ。けど、会った時にはお肌のチェックをするから、手は抜かない事ね。」
『ウィ。』
馬鹿の一つ覚えね。
ヴィル「ルーク、この子を鏡まで案内してあげなさい。」
ルーク「ウィ。」
『ウィ。』
ルークは真似をされるのが嬉しいのか、
鶏の頭をひと撫でした後、部屋を出る。
変人同士、気が合うのかしら。
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雷蔵 - 笑いこらえんのしんどいww (2月26日 0時) (レス) @page20 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
眠るひつじ(プロフ) - 誕生日おなじでめちゃビビった。そんな昨日あったっけって笑 (7月28日 5時) (レス) @page2 id: c017944627 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - ものすごく面白いです!同室の君と角の子で吹き出しましたwwwインタビューのとき、仲良い(?)人の内の半分が対価取ってるwww「この作品面白い!」と思ったら、大体トマトさんです!いつも読ませて頂いております!無理せず更新頑張ってください!長文失礼しました…。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page42 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
kome(プロフ) - トマトマヨトマメトマトさん» パクられるとゆうことはそれだけ面白い作品だと云うことです。これからも応援しております! (2023年3月24日 8時) (レス) id: 4c2006e05c (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - komeさん» お返事ありがとうございました。相手様のコメントに注意喚起をしてみようと思います。面白い作品と思っていただけて幸いです。これからも何卒よろしくお願いします! (2023年3月24日 8時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2022年8月9日 0時