2話 ページ4
Noside
in廊下
『ちぇー、入学式にこんな怒られるとか聞いてないし。』
とぼとぼと学園の廊下を歩くのは、先程学園長から説教を食らっていたA。
あれからまた、ブロッドがなんちゃらかんちゃらと、長い説教が続き、漸く開放されたのだ。
『あれ、ここどこだ？イングランド寮は？』
イングランド寮とは、きっとイグニハイド寮の事なんだろう。
他の新入生より遅れて寮に移動しようとした彼は、鏡の間を抜け、長い廊下を宛もなく歩いていたのだ。
『あ〜…。今日はここで野宿だ。』
と、あろうことか、無気力に廊下に寝そべりだした。
ｸﾙ「おい駄犬、こんな所で道を塞ぐな。散歩中に寝るなと躾られなかったか？」
Aがウトウトとしていた頃、白黒のコートを着て、これまた白黒の頭をした美形がAの視界に映り込む。
彼はこの学校の教師であるデイヴィス・クルーウェル。
眉間には皺を寄せ、つま先でAの体を小突く。
『……だけん？』
ここで寝てしまおうとしていたAは、眠たげな目を擦りながら体を起こす。
ｸﾙ「そうだ、バッドボーイ。貴様、新入生だろう？何故ここにいる。」
『今日からここ俺の家。』
ｸﾙ「違う、ここは学園だ。」
クルーウェルはﾊｧ、と息を吐く。
面倒な犬の相手をしてしまった、と深く後悔する。
ｸﾙ「貴様、何処の寮に配属された。」
『イングランド寮。』
ｸﾙ「そんなものはない。」
若干イラつきながら即座に返すクルーウェル。
どうやったらそんな名前の寮になるんだ。
言葉の並びからして、イグニハイド寮だろうか、とクルーウェルは考えるが、Aを見ては頭を横に振る。
イグニハイドといえば、陰気臭い犬の集まりだ。
こんな馬鹿がいるはずがない。
もしイグニハイドであれば、寮生が気の毒だ。と、心の中で鼻で笑う。
ｸﾙ「もう一度聞くが、何故ここにいる？寮生とはぐれでもしたか？」
『学園長サンに怒られた。』
ああ、なるほど、とクルーウェルは納得する。
何かしら入学式で問題でも起こし、挙げ句クロウリーはこいつを相手にするのは面倒だと、放り投げたな？
なんだかんだ、彼も教師なので放っとく訳にもいかないのだろう。
ｸﾙ「駄犬、着いてこい。各寮に通じる場所は外の鏡舎にある鏡で移動する。」
というと、そそくさと歩き出したクルーウェル。
その後ろをのこのことAは着いていくが、ふと思った。
コイツ誰だ。
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雷蔵 - 笑いこらえんのしんどいww (2月26日 0時) (
レス) @page20 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
眠るひつじ(プロフ) - 誕生日おなじでめちゃビビった。そんな昨日あったっけって笑 (7月28日 5時) (レス) @page2 id: c017944627 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - ものすごく面白いです！同室の君と角の子で吹き出しましたwwwインタビューのとき、仲良い(？)人の内の半分が対価取ってるwww「この作品面白い！」と思ったら、大体トマトさんです！いつも読ませて頂いております！無理せず更新頑張ってください！長文失礼しました…。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page42 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
kome(プロフ) - トマトマヨトマメトマトさん» パクられるとゆうことはそれだけ面白い作品だと云うことです。これからも応援しております！ (2023年3月24日 8時) (レス) id: 4c2006e05c (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - komeさん» お返事ありがとうございました。相手様のコメントに注意喚起をしてみようと思います。面白い作品と思っていただけて幸いです。これからも何卒よろしくお願いします！ (2023年3月24日 8時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2022年8月9日 0時
