とんでもないアホ【ツイステ】【男主】

12話 ページ14

Aside

バルガスセンセーに、
全員が終わるまで待機と言われたが。


遅い。

おとこびねるのあの眼鏡、
まだ10周もしてないんじゃない？


リドルクンも腕立て伏せが終わったのか、青白い顔で箒を取りに行っている。


俺はというと、さっきからずっとラギークンと談笑しながらグラウンドを眺めているのだが。


ふと、視線を感じて首を右に向ける。







至近距離に顔。




「アハッ♡みぃつけたァ〜。」




目が合うと、そいつはニマァと笑う。
あと数cmでちゅーできるぞ。


ﾗｷﾞ「……げっ、君たしか、ジェイドくんの双子の…。」


ラギークンは知っているのか、
俺の目の前の顔を見るなり、顔を顰める。


目の前のやつは、顔をニコニコとさせながら、俺の顔をムギュっと掴む。



「ずぅっと探してたんだよねぇ〜、リーフィーシードラゴンちゃん♡」



なんだ、リーフィーシー……あ？


「こら、フロイド。初対面で顔を掴むのは失礼ですよ。」


後ろから顔を覗かせたのは、俺の顔を掴んでるコイツとそっくりなやつ。

こんにちは、とニコニコしながら言う。


ﾗｷﾞ「あ、ジェイドくん、、どもッス。」


どうやら、ラギークンと同じクラスらしく、
顔馴染みらしい。

俺の顔を掴んでいたやつは手を離して、立ち上がる。


でっっか。



ﾌﾛ「オレねぇ、フロイドっていうの。よろしくねぇ、リーフィーシードラゴンちゃん♡」


『うん、よろしく。』

『その名前長いから、気軽にドラゴンでいいよ。』

ﾗｷﾞ「しれっと強そうにしないで欲しいッス。」


フロイドクンは何故か俺の事をリーフィーふんちゃらと呼んでいる。



ﾌﾛ「そんで、後ろのはコバンザメちゃんね。」



ラギークンはコバンザメちゃんらしい。



ｼﾞｪｲﾄﾞ「申し遅れました、僕はジェイド・リーチといいます。フロイドとは双子です。よろしくお願いしますね。」


さっきからずっとニコニコと気前良さそうにしているジェイドくん。
でも、何故かさっきから足はガクガクと震えている。

カッコつかないね。


ｼﾞｪｲﾄﾞ「フロイドは、人のことを海の生き物の名前で呼ぶんです。愛称みたいなものですので、お気になさらず。」

まあ、名前がかっこよかったらなんと呼ばれても気にしないけど。


ﾗｷﾞ「Aくん、この二人、気をつけるッスよ。」

ラギークンが耳打ちで教えてくれる。

どうやら、この二人は要注意人物らしく、
登校時に上級生をボコっていただとか。



主にフロイドクンが。

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