授業の前兆 ページ12
咲刃場「梶井基次郎、檸檬。得体の知れない塊が、私の心を始終押さえ付けていた──」
殺せんせー「ヌルフフフ……教師が増えると助かりますねぇ」
亜羅々木先生の授業は、とても解り易くて直ぐ人気になった。
「いやー大盛況だね亜羅々木君は……僕だったら檸檬の話だけで終わっちゃうよ」
殺せんせー「にゅ……誰ですか?」
梶井「流石は超生物!!耳が良いね……殺せんせー?っていうか十メートル位離れてるのにバレた!!」
殺せんせー「百メートル離れても聴こえますよヌルフフフ(^皿^)」
梶井「僕は梶井基次郎。亜羅々木君の上司で師だ。宜しく」
殺せんせー「あぁ成程。亜羅々木先生の上司なんですか。」
梶井「今回は様子見に来ただけだから何もしないよ。元来僕はマフィアだし暗殺者には向いてない」
赤羽「へー……あんたが亜羅々木先生の上司なんだね。」
梶井「赤羽君だっけ。亜羅々木君から噂は聞いてるよ。悪戯が得意なんだって?僕も悪戯は大好物!」
中村「変な髪型だねーオジサン」
梶井「これはお洒落!!それからオジサンじゃなくて梶井基次郎!!あと、まだ28だからオジサンでもないから」
全員(往生際が悪い……28ってアラサーなのに)
ガララッ
咲刃場「梶井さん!来てたんですね。言ってくれたら良かったのに」
梶井「ああ亜羅々木君……」
ズガァアンッ!!
咲刃場「皆さん危ない!!」
亜羅々木先生が僕等の前に覆い被さる様に立った。
だけど
亜羅々木先生の胸には
黒くて大きな棘が刺さっていた。
壊れた校舎の壁の向こうに見えたのは
見た事も無い真っ黒な獸が佇んで居た。
「……僕は芥川、暗殺を頼まれた者だ。だが其の前に貴様を排除する。亜羅々木」
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作者名:ミント x他1人 | 作成日時:2016年8月8日 13時