俺とヌナのストーリー＊TH＊ (ページ19)

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年末なら2人の誕生日でいいじゃない？

手紙書いてマネヒョンに出版社に届けてもらお！

という事になり、

ジミンがスラスラと書いていった。

『時間は...早い方が良いよね？

年末だし散歩してる人しか居ないだろうし。

場所は...』

『俺との思い出の場所って書いて。』

それで分かるのかよ？って笑われたけど。

マネヒョンから『ちゃんと渡したよ～』と言われ、

その日を待つ。

来てくれるか不安だ...

来てくれなかったら...

きっと立ち直れないと思う。

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ついに12月30日がやって来た。

緊張と不安で全く寝れなかった。

でももう決めたんだ...。

別のパパラッチに撮られてもいい。

寧ろその方が好都合だ。

でもヌナは嫌がるかな...

もう少し考えて行動して！って言うかな...

いや、人通りのある場所だから

呆れて来ないかもしれない...

そんな事を考えているとジミンがやって来て

『大丈夫だよ。ヌナはきっと来てくれる。

行っておいで？』

そう優しく言ってくれた。

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帽子に眼鏡、マスクをして宿舎から出て行った。

思い出の場所。

思い出のベンチ。

寒そうに座っているヌナ。

マスクを取る。

勝手に動く足...手...。

ヌナの後ろから目隠しをして

『ヌナ.....おまたせ......』

目隠しをやめ、ヌナの前に立つ。

ヌナの俺を呼ぶ声...

嬉しくて表情が緩む。

『ヌナ......着いてきて......？

もう離す気も、待たせる気もないから....』

跪いて手を差し伸べる。

お願い、俺の手を握って...

そっと、ギュッと両手で俺が差し出した手を握り

『連れてって....もう離さないで....』

涙目で微笑んでくれた。

ヌナの手を引き

事務所に向かおうと歩き始めた。

また、もう一度やり直すんだ。

今度は誰にも邪魔させない。

そう誓った。