俺とヌナのストーリー＊TH＊ (ページ14)

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ジミンに『付いて来い！』と言われて

向かった先は桜が綺麗に咲く公園だった。

『あそこ見て。誰か分かるよね？』

指差した方を見ると

『....ヌナ』

トレンチコートに白いパーカー、

スキニージーンズに黒のヒール。

ヌナのコーデの中でも俺が1番好きな服装。

いつか俺の横で、その格好で

デートして欲しいと思っていた。

そんなヌナの姿に心を奪われて、ずっと見ていた。

ヌナが少し歩くと強めの風が吹いて。

舞い散る花びらの中に

立っているヌナが凄く綺麗で。

見上げて、手を伸ばして、

手のひらを見つめるヌナが美しすぎて。

『テヒョン....まだ迎えに行かないの？

そろそろ良いんじゃない？』

優しく問うジミンに

『まだ...迎えに行けないよ...まだ....』

"待ってて欲しい"

そう続けようととしたら

『テヒョン、俺が、ヌナを奪うから。』

そう言ってヌナの元へ走って行った。

手を繋ぎ、走り去る２人。

追いかけたいけど...

結局俺はヘタレなんだ...。

ジミンとヌナの後ろ姿が見えなくなって。

ジミナにヌナを奪われるのは嫌だけど...

ヌナがジミンを好きになっちゃったんなら、

それはそれで応援するべきなのかな？

って考えていると猫が体を擦り付けてきた。

『ん？どうした？』

撫でてやると気持ちよさそうに目を細めて。

もっと撫でて？って来るのかと思ったけど、

ヌナが居た場所に歩いて行った。

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数分後、ヌナだけが歩いてきて。

猫に韓国語で話しかけていた。