俺とヌナのストーリー＊TH＊ (ページ1)

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初めてヌナを見た時、

『わぁぁぁ...』心を奪われた。

超絶美人とか超絶可愛いでは無いけど。

気品があって。

完璧なのかと思えばおっちょこちょいだったり。

ヌナの声は凄く澄んでいて

いつかその声で『テヒョン』って呼ばれたいと思った。

俺は誰にでも気軽に話せる性格だから

ヌナに話しかけても

誰にも何も言われなかった。

ヌナは恥ずかしがり屋なのか...

それとも俺のこんな性格が苦手なのか...。

初めの頃は苦笑いで会話されていたものの、

次第に自然な笑顔になって。

ヌナの実習が終わると会えなくなるのが嫌で、

もっと話したくて家庭教師をお願いした。

ヌナの家に上がりたくて

自分の家は煩いからと嘘をついて。

誕生日プレゼントで貰った

ヌナお気に入りのペンは、

今でも大切に持っている。

《ヌナとお揃い》なわけだし。

受験に合格したら

先生からヌナと呼ばせてと頼み...

合格発表の日。

親、祖父母に伝えた後すぐに

ヌナの家に向かった。

チャイムを何度押しても、

電話を何回掛けても無反応で。

だから俺がどうしてここに居るの？

みたいな顔をしたヌナを見た時、

無事で良かったと心から思った。

それから俺はワザとヌナに連絡する事も、

会いに行く事もやめた。

駆け引きってやつ。

でも....

それが間違いだったと分からず。