実らない:: 酒呑ハルヤ△ 魔戒様からのリクエスト ページ20
初恋は実らないというが本当にその通りだ。
☆★☆
私のクラスにやってきた酒呑ハルヤ君。
彼を好きになってから半年は過ぎた。
いまだにハルヤ君と話すこともままならない。
ハルヤ君の勉強している姿が、運動している姿が、笑顔が、彼の全てが愛しい。
毎日夜寝る前はハルヤ君のことを思い浮かべて「明日も頑張ろう」という気持ちになれる。
でも最近天野ナツメさんにすごくまとわりついている。
ナツメさんは嫌がっているけれど、ハルヤ君が好きな私からしてみれば羨ましいったらありゃしない。ナツメさんの前は隣のクラスの美少女、アヤメさんを追いかけ回していた。
私じゃ………ダメなのかなぁ………。
彼の言動や行動で一喜一憂してしまう私。
それに恋は盲目と言うけれどまさにその通りだ。
周りがもう見えないくらいハルヤ君に惚れて、溺れている。
だから、私は今日ハルヤ君に告白する。
放課後に彼を呼び出す。すごく勇気がいるけれどそれよりもっと勇気がいることをするんだからそれくらいはへっちゃら。
☆★☆
「ハルヤ君。ちょっといいかな」
「ん？なに？」
当たって砕けろの勢いだ！
「好きです……ハルヤ君」
頑張れ……私。あと少し………。
「ハルヤ君のことが好きなんです！！付き合ってください」
もう彼のことが見えない。なんて返されるのか分からない。こわい。
「………ありがとう」
え？ありがとう？これってどういうこと……なのかな。まだ顔をあげることができない。
「だが、興味ないな」
「え？」
思わず顔をあげて、彼のことを凝視してしまった。
「恋など全くもってくだらない。俺には理解不能な感情だ」
「で、でも……ナツメさんには……」
「貴様、姫と同等だと思うなよ？我らの姫は他の女どもとは違うのだ。そう思っていたのなら実に不愉快だ」
そう言い残してハルヤ君は立ち去ってしまった。
そんなのわけが分からないよ。姫ってどういうことなの？分からない………分からないけれどこれだけは言える。ナツメさんがすごく羨ましい。ハルヤ君に愛されていて変わってほしいくらい。
「姫だから……その姫が分からないんだよ」
ポロポロと流れ落ちる涙を手で拭い、必死に涙を止めようと頑張る。しかし、一向に止まってはくれない。
「こんなところ見られたくないなぁ……」
こうして、私の初恋は甘いものではなく、酸っぱいものとして、青春のノートに綴られた。
Fin
リクエストありがとうございました！
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アロア(プロフ) - ベルナデッタさん» こちらこそリクエストありがとうございました！はい！頑張ります(*≧∀≦*) (2019年7月29日 7時) (
レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - アロアさん» リクありがとうございます！トウマ&ハルヤの取り合いとヤンデレハルヤ最高でした！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月29日 1時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 床に寝転ぶ猫さん» 初めまして！！わぁぁぁ！ありがとうございます！！(*^▽^*)リクエスト了解しました〜♪♪ (2019年7月26日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
床に寝転ぶ猫 - 初めまして!何時も楽しく拝見させていただいております！リクエストなのですが洞潔または島之内先生の★★お願いしますm(_ _)mたくさんリクエストあると思うので大変かと思いますがお願いしますm(_ _)m (2019年7月26日 15時) (レス) id: 52e5b5915e (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - りーあさん» 分かりました(*´∇｀*) (2019年7月21日 17時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2019年2月16日 16時
