＊ ページ26
..
淡い口づけ――
あっという間に狭い車内は、2人の甘い香りで、
満たされて行く。悪戯についばむ小鳥の様に
触れ合う。
何度も何度も。
Aが好きな...
降谷主導の優しい口づけ――
それは、彼の慈しむかの様な優しい想いに溢れる...
「んんっ！」
「ん？」
「くすぐったいよ..」
Aは恥じらいを隠しきれず、ゆっくり
離れようと試みる。
「..っ、わざとだよ。A、こういうの好きだっただろ？」
降谷はあどけない少年の様に、自身の舌をペロリと出して見せた。
「よしっ、行くか。」
少しだけ満足すると、Aがかじかんだ手で、
未だに装着出来ないでいるシートベルトの金具を
掴みしっかりと整えてやる。
「続きは、夜な。」
空いた方の手で、Aの頭をぽんぽんと撫でた。
「つ、続きっ！？」
小さな声で戸惑っているAが可愛いくて堪らない。我慢できずもう一度だけ..
彼女の唇に惹かれてその感触を堪能する。
「んっ..れ、くん..」
「...可愛いね、A。」
駐車場に戻って来た人が往来し始めており、
Aが苦情を言おうとする。けれど、降谷は
何事も無かった様に車を発進し、ターミナル内の駐車場を抜け一般道まで出ていた。実に涼しげな表情だ。
..
てっきり、このまま自宅に戻ると思い込んでいたA。乗車中の彼の愛車は、どんどん自宅とはかけ離れて行く。
前方に大きな大きな案内標識。
それから得た情報は、明らかに自宅の方角ではないしそれなりに遠方だ。
「..高速？」
「そうだな、暫くは高速を走るよ。」
「零君は何処に行ってるの？？」
「んん..秘密。着いたらすぐに分かるさ。」
延々と続く高速道路特有の中央分離帯と、
両サイドの遮音壁。幸い渋滞はしておらず快適だが、同じ様なつまらない風景が続く。
けれど、Aはちっとも退屈では無かった。
それは、降谷も一緒だった。
愛しい者と一緒ならば、
全てが色鮮やかに美しく目に映るから―――
「零君、零君っ！」
「どうした？」
前に意識を保ったまま、返事をする。
「ううん、なんでもないよ！」
「なんだそれ、」
クスリと肩を揺らしながらまた運転に集中していると..
「れーくん..」
「なんだ？」
さっきからAが甘えたがっているのが、
声で伝わる。あいにく運転中の為、ソレを受け止めてやれないので好きにさせておく。
「零君..」
それと、何か言いたいのに言えないAの
悪い癖も
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やっち(プロフ) - 良かったです。すれ違いが凄かったけど最後は結婚出来て良かった! (2022年8月4日 6時) (
レス) @page49 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - salomeさん» こんにちは！続編のご希望頂きまして有難う御座います(^^)ゆっくりではありますが、只今準備させて頂いてます♪新作と続編、一旦同時にリリースしたいと思っております(*^ω^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 華花。さん» 初めまして！誤字脱字などお見苦しい点など多々あったにも関わらず、その様に仰って頂き嬉しい限りです(^^)やっぱり自分の好みは中々変えれず、新作も同じ様な雰囲気の作品かもですが宜しくお願い致します(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 星の桜さん» 有難う御座います！最高と言って頂けてとても嬉しいです(^^)短編もご希望頂いて俄然創作意欲が湧きます！只今準備中なのでもう少々お待ち下さいませ(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 完結おめでとうございます出来たら出産の後の２人目の子育てやハロが降谷家に来た話とがいっぱい書いてほしいです (2019年6月6日 13時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年4月14日 4時
