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ピピッ..ピピッ...
「うぅ...」
清々しい早朝を告げる筈のリズム。
それは規則正しく響く、主人が目覚めるまで。
ピピピピッ...
衰える様子が無く、不快に主張し続ける音源に
手を伸ばす。
「ふぁ..もう、朝かぁ..」
また、一日が始まる。
そう思うと何処か憂鬱で..
ゆっくりと窓から溢れる光を確かめると、
もう一度だけバフっとふかふかの布団に顔を
潜らせた。
ひんやりとするこの真っ白なシーツが
大好きなのだ。こだわり抜いた100%ピュアな
オーガニックコットン。肌に優しいらしい。
そっとベッドから抜け出すと..
「痛っ、」
ぶつけた足の指先に痛みが走った。
原因はこれだ。
斜め下を見おろすと、昨夜読み耽った少女漫画。
お気に入りのシリーズで数冊..
乱雑に床に重ねていた物。
いい歳して、こんな物に夢中になるから..
“ アレ ” がまた出てくる。
あーあ、それにしても....惜しい事をした。
お願いだから、夢ぐらい
...もう少し浸らせてよ。
あれが所謂、 “ 壁ドン ” だ。
それも、人生初の。
あんなの漫画でしかお目にかかれない、
とばかり思っていた。
刺激的な一夜の “ アレ ” は、今では私の漫画を
読み過ぎた故の妄想だ、と言い聞かせている。
辛い夜は、漫画で心をときめかせ、
何とかモチベーションを上げるよう試みる。
あの人に――
密かに、想いを寄せて早数年...
...もう思い出したくなかったのに。
そんな想いもそろそろ潮時か――
「降谷...君...」
私の乾いた心と身体はそろそろ
限界なのかもしれないよ？
朝っぱらから、モヤモヤと感傷に浸りつつも
身支度を進めないと..
いつものパンツスーツを身にまとい、
サブバックに昨日スーパーで
購入した数種類のお花の束と、お手製の小さな
お弁当をサブバックに突っ込む。
あとは..
軽くヘアーオイルを髪に馴染ませ丁寧にブラッシング。リラックス効果があるカモミールの優しい香り。漫画の中のトキメキに次ぐ私の癒し。
「これで良しっ！」
..
私の朝は早い。
『国家公安委員会 警察庁』
と立派に彫られた門を通り抜けエレベーターへと
向かう。あの黄金に光を放つ文字は、私の誇りでもある。ここに勤める者は、誰しもそう思うだろう。
高い志、崇高な倫理観、己で掲げる正義の為...
静で支配される長い通路を暫く歩き辿り
着いた先は...
セキュリティに軽く触れ解除、
「おはようございまーす！」
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ぷぅ(プロフ) - うわぁ、新人に降谷さんが好きですって言えなくて新人の恋愛に協力して下さいって言われたら私だったらこう言ったら｢何でですか？｣って理由を聞かれるだろうけど｢ごめん、無理｣って言っちゃうだろうなぁ(ノдヽ) (2019年11月7日 12時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - うわっめっちゃいい所で！更新待ってます！大好きです！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ヒロインが降谷さんの好きな人って分かったら婚約者(振られてるから元婚約者になるのかな？)きれいな顔をしておいて降谷さんにヒロインの事を幻滅させるような何かひどいいじめみたいな事して来そうで怖いから近づきたくない( ´-ω-) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - うわぁ、好きな人が婚約者と話してる所を見るの嫌だし、その間に入るのも嫌だなぁ( T∀T)私なら仕事があるからとかって言って逃げちゃう( ＞Д＜；)でも降谷さんはヒロインを呼んでどうするんだろう？( ´△｀) (2019年10月14日 12時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - とっても素敵な文章と内容で、時間を忘れてずっと読んでいました！凄く続きが気になります！応援しています！ (2019年9月8日 9時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年6月15日 12時
