14.爽 ページ14
.
.
『……ただいま』
.
藤井と書かれたプレートがぶら下がる戸を開いてそう言えば
回転イスに乗ってシャーと入り口まで来る流星くん
.
「おかえり。どーやった？」
『んー、スッキリした、かな』
「おぉ、それは良かった。笑 すごい進歩やな」
『前までの私だったら泣いて終わってたかもね。笑』
「ふふっ、そうやなぁ、この調子でどんどん前に進めたらええな」
.
窓から風が入りカーテンが揺れる
.
『……流星くんは、優しいね』
「…………え？ごめん、聞こえへんかった」
『いや、なんでもないよ。そうだ、あのさ、……散歩しない？』
「ええけど……唐突やな」
.
寒い〜外出たない〜ってブツブツ言いながらも準備をしてくれるあたり、本当に優しい人
ともの言っていたこともしっかり考えよう、
彼が、私にとても優しくしてくれる理由。
.
「ほら、行くで〜〜」
『、うん』
.
少し前を歩く彼の後ろ姿を見る
広い背中、頼もしいな
高校時代の流星くんどんなだったっけ
高校時代のこと、今度聞いてみよう
気づけば彼のことばかり考えている
誰かのことを考えていてこんなに楽しいのは久しぶり
.
「おーい？おいてくで？」
.
いつの間にか立ち止まってたみたいで、私の目の前まで来て覗き込む流星くん
.
『……ごめんごめん、行こう』
「もぉ〜〜ぼーっとしとらんと、シャキッとせなあかんで？」
『流星くんに言われたくないかな。笑』
「それもそうやな。笑」
.
私の歩幅に合わせて隣を歩く彼との未来を想像して、少しにやけた
現実になるかならないかは、別として。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青いみかん(プロフ) - ★さん» 指摘ありがとうございますm(__)m訂正しました (2017年12月10日 11時) (
レス) id: 07f408f476 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 11【こうなる事わかってくせに】→わかってるくせに では？ (2017年12月6日 17時) (レス) id: 44661be576 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏. | 作成日時：2017年11月25日 21時
