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六箇所目 ページ7

Aside

「じゃあAさん、おやすみ」
「おやすみナミ、ロビン。ゆっくり休むんだよ」
「何かあったら何時でも声を掛けてくれ、駆け付けるからよ!」
「頼りにしてるよウソップ、けどあんたもしっかり寝な」

夜、それぞれ部屋に戻っていくみんなを見送ったあたしは、一人海を眺める。さっきまで騒いでいたルフィ達の声が無くなり、一気にしんと静まり返った船の上で、あたしは夜が明けるのをただじっと待つ。

「Aさん、夜食ここに置いておくからね」
「ありがとうサンジ、いつも助かるよ」
「どういたしまして、今日はクソマリモが付き添いの日だが、何かあれば遠慮なく呼んでくれ。俺は明日の仕込みをしてから寝るから」
「ふふ、分かったよ。洗い物は置いてていいよ、あたしがやっとくからゆっくり寝てね」

サンジから夜食として、サンドイッチとオニオンスープを貰い、あたしはまた静かな海に耳を傾ける。今のところは何も異常はないみたいだ。

「今日はゾロが付き添いしてくれるんだね、ありがとう」
「お前一人じゃ危ねぇからな」
「頼もしいね、寒いだろうからこれ使って。あたしは平気だから」

隣にどかっと音を立てて座るゾロに、タオルケットを渡す。本当に平気なのかと聞かれ、防寒対策はしてあると伝えると、そうかと素直に受け取ってくれた。こう見えても結構着込んでるからね。

「ゾロ、早速あたしが言ったこと実践したんだね」
「……まあな」
「慣れないことしたから疲れたんじゃない? 何かあったら起こすから、寝ててもいいよ」
「……お前、本当に眠くならねえのか?」
「ならないよ、不眠症だからね。今まで色んな治療を試してみたけど、眠れた試しがないから慣れたものだよ」

あたしにとっての夜は、ただ時間が過ぎるのを待つだけ。暗い中ろくに掃除も出来ないし、かと言ってやりたいことがある訳でもない。夜は退屈で仕方ない時間だ。
だからだろうか、こうして誰かと夜に話せるのは、あたしにとって新鮮に感じる。一人で過ごす夜よりも有意義な時間に感じるのは、きっとあたしが夜を心から楽しめている証拠だ。

「一人の時は、窓から空を見たりしてただけだったけど、今は海も見えるし話し相手もいる。案外楽しいものだね」
「……そうかよ」
「変わってると思われるだろうけど、この時ばかりはルフィに感謝してる。最初こそ許せなかったけどね」

その後も、あたしが一方的に話しゾロが相槌を打つを繰り返し、あっという間に時間が過ぎていった。

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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます! 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます! 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います! (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます! 応援までしていただけて本当に嬉しいです! 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください! (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます! 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました! (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました!!イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです( ; ; )🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポプリん | 作成日時:2022年8月14日 18時

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