四十二箇所目 ページ43
ルフィside
「もしもしお父さん、うん……元気にしてるよ。そっちはどう？ あはは、相変わらずだね」
白ひげのおっさんと話をするAを、俺はムスッとした顔で見る。面白くねえ……俺じゃつまんねーのか？
「こっちは平気、だってルフィがいるもん。だから安心して……お父さんもお酒飲みすぎたりしてないよね？」
Aと目が合う、俺は嬉しくてAの耳元で好きだって囁いた。顔を真っ赤にして俺の顔を手で押しのけ、話を続けるAが面白くて、俺は後ろからAを抱き締める。
やっぱりAって可愛いよなー！
「じゃあまた連絡するね。うん、また」
話し終えたAは、小さく溜息をついてから俺の頬を引っ張る。何でか痛え！
「ちょっとイタズラが過ぎるんじゃない？」
「いででででで！」
「これでおあいこだよ」
おかしそうに笑ったAは、今度は俺の頭を撫で始めた。不思議と安心するんだよなー……俺、こういう時間好きだ！
夜一緒に過ごすのもいいけど、昼間からAと二人で過ごすのもいい。あいつら、もうちょい遅く帰ってこねーかな……なんて思っちまう。
「そうだ、ルフィお腹空かない？ みんなには内緒でなにか作ろうか」
「本当か！ 俺腹減ってんだ！」
「やっぱりね、ちょっと待ってて。簡単なのしか作れないからそんなに期待しないでね？」
そう言ってAはキッチンでゴソゴソし始めた。あいつの作るもんうめーから、楽しみだなー！
しばらくしていい匂いがしてきた、同時に俺の腹もギュルルルって鳴り出す。早く食いてー！
「お待たせ、オムライスくらいしか作れなかったけど……」
「うまそー！ 食っていいのか！」
「どうぞ、みんなには内緒だからね？」
しぃーっと人差し指で口元を抑えるAに、俺はドキッとした。顔を隠しながらAが作ったオムライスに手を伸ばす。
「うんめー！」
「それなら良かった……って早速口汚してるし」
「しっしっし、うめーよA！」
「顔見れば分かるよ、ほらこっち向いて……本当に手のかかる子だねあんたは」
「だってAの作るもんうめーんだもん！ お前のはないのか？」
「ないよ、ルフィだけ。あたしはいいからみんなが戻ってくるまでに食べちゃって」
俺の口を拭きながら、Aは楽しそうに言う。多分今俺を弟だと思ってんだろうな……まあいいか、楽しそうだしよ！
食べ終わった皿を片付け、Aは掃除をすると言ってどっか行っちまった。掃除なんて後にすりゃいいのによ……
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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
