二十三箇所目 ページ24
Aside
あたしは怒りに満ちていた。それはもうかなり。
元凶を引き起こした海軍は、フラフラと甲板へ近付くあたしを見てキョトンとしている。本当に腹立たしい……本当に。
「なんだあいつは……！」
「麦わらの一味では無いんじゃ……そんな情報無かったぞ！」
何か色々と言ってるみたいだけど、今のあたしには関係ない。あたしは静かに相棒を手に持ち、軽く膝を曲げるとそのまま飛び上がった。
「おい、こっちに来るぞ！ 構えろ！」
手前にいた海軍の頭を相棒で叩いてから、あたしは海軍の船に着地した。驚く様子の海軍達に、あたしはゆっくり呼吸をしてから叫んだ。
「掃除の邪魔しないで！」
キョトンとした様子の海軍達を完全に無視し、あたしは海兵達を蹴りあげ海に落としていく。海には悪いがこればかりは許せないからね。
「それともう一つ……これ以上あたしの大事なものに手を出すな、どれだけ奪えば気が済むんだ」
殺気立ったあたしの様子に、完全に怯えた様子の残りの海兵達を海に落とし、あたしは船に穴をあけてから飛び上がった。
「A！」
「ルフィ！」
ルフィの伸ばされた手があたしを抱きしめ、そのままサニー号へと連れて行かれる。やってしまった……正直そう思ったがどうしても許せなかったんだ。相手が海軍ともなれば特にね。
「ごめんねみんな、急に飛び出したりして……」
「A……お前すっげーな！ 戦えんのか！」
「急に心配したじゃない！ 怪我とかしてない？」
「おい、今のはなんだ。説明しろ」
何故か嬉しそうなルフィと、怒っているナミ、物凄い剣幕のゾロと心配そうに見ているみんな。あたしは少し迷ってから少しだけ事情を話す事にした。
「あたしは小さい頃から、我流で鍛えてたの。身体が小さかったのもあって出来ることを増やしたかったから。だからある程度は戦えるんだ」
「どんな鍛え方してきたんだ、教えろよ」
「クソマリモ、てめーの頭には鍛えることしかねーのか！ Aさんはそれだけの事情があったから鍛える必要があったって事だろ、そんな事も分かんねえのかよ！」
「ああ？ なんだとクソ眉毛！」
「二人とも静かにしなさい！」
「よくわかんねーけど、Aは強いってことだろ？ すっげーじゃん！」
思っていたよりも驚かれなかった事に、あたしは驚いたが深堀しないでくれるみんなの優しさに感謝した。いつか話せる時が来たらいいな。
「けど、今後は勝手に飛び出したりしないでね！」
「うん、ごめんねみんな」
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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
