北斗先輩と私が恋をするまでのお話 (ページ6)

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親友【ちょとA大丈夫？もうどんくさいんだから】

ポタポタ…鼻血が垂れる。
男先輩【うわ、血だ、どうしよ】

A【大丈夫です。私こそ顔面からいってなんかすみません】

北斗先輩【いや、俺らが完全に悪い、ごめん。】

A【いや、これあるので大丈夫です。】

そう言ってポケットからティッシュを取り出そうとした時
さっき親友がポケットに入れてきた避妊具がバラバラと落ちた。

まわりの人は笑ってる。
こんなに人が見てるのに私は何をやってるのか。鼻血はでてるしゴムは撒き散らかすし。
恥ずかしい…

そう思った時
北斗先輩【いや、ゴム大事。
でも今はティッシュのが大事。
トイレットペーパーでいっか】

そう言って私をその場から連れ出してくれた。

血が落ち着いて
A【ごめなさい、迷惑かけて。】

北斗先輩【マジでこっちが悪い、保健室連れていこうか？】

表情と声のトーンとは裏腹にかけてくれる言葉は優しかった。

A【もう大丈夫です】

北斗先輩【それとポケットから落ちたやつ友達が拾ってくれてればいいけど…】

A【ぁあれは私のじゃなくて友達が…】

北斗先輩【別にいいんじゃねーの？大事なもんだろ。】

A【本当に私のじゃないんです！私まだ未経験ですから必要ありませんっ！】

北斗先輩【ふふっ。初対面なのにご紹介ありがと】
そう言って初めて笑ってくれた。

勢いで私はなんて事を言ってしまったのかと後悔してももう遅くて顔から火がでるとはこの事か。

北斗先輩【ゆでダコ】

そう言って私の頬をぺたっと触って
【秘密にしておくよ】と微笑んだ。

親友【ちょっとーーA！あ！北斗先輩♪】

北斗先輩【じゃ、俺はこれで】

A【あ、ありがとうございました】

親友【Aいいなーあの北斗先輩と何話したの？連絡先きいた？】

親友はその後もしばらく興奮していた。